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2025年3月3日に2027年の大河ドラマ、第66作が発表されました。
タイトルは、「逆賊の幕臣」。主人公は江戸幕府末期の幕臣小栗忠順(おぐり ただまさ)。演じるのは松坂桃李さん。作者(脚本)は安達奈緒子さんです。
今回のブログでは、最初に発表された2027年の大河ドラマ情報をお届けします。
それから、「逆賊の幕臣」の舞台となる幕末を世界史の視点からみる、NHKスペシャル「新・幕末史グローバル・ヒストリー」もご紹介しています。
それはそうと、小栗忠順が登場する大河ドラマ4作品もご案内しました。
ところで、松坂桃李さんと言えば、2012年の朝ドラ「梅ちゃん先生」では、梅ちゃんの幼なじみでご主人の信郎役演じていました。信郎役とても好きでした。
また、2014年大河ドラマ「軍師官兵衛」では、官兵衛の嫡男黒田長政役を好演されていましたね。
2014年大河ドラマ「軍師官兵衛」は、別ブログでもご紹介しています。ご覧頂ければ嬉しいです。
当ブログ運営者は、大河ドラマ視聴歴40作品以上で、大河ドラマを見ることが趣味の就労ビザを専門としている行政書士です。
また、旅行の添乗員、中国語の全国通訳案内士の経験もあります。
大好きな大河ドラマ、資格を基にしている仕事、語学の経験をブログで発信しています。
2027年大河ドラマ「逆賊の幕臣」の発表
まず、3月3日に発表されたNHKドラマ情報を抜粋してご紹介します。

タイトル:「逆賊の幕臣」
主人公:小栗上野介忠順(おぐりこうずけのすけただまさ)(“勝海舟のライバル”と言われた幕臣)
時代:幕末
主演:松坂桃李
作:安達奈緒子幕末史の“ウラ側”に迫ります!
忘れられた歴史の“敗者”=幕臣の知られざる活躍を描く
スリリングな胸熱(むねあつ)エンターテインメント!引用元:NHKドラマ情報より抜粋
“勝海舟のライバル”と言われた男
日本初の遣米使節となって新時代の文明を体感し、新しい国のかたちをデザインした江戸幕府の天才だが、明治新政府に「逆賊」とされ歴史の闇に葬られた。引用元:NHKドラマ情報より抜粋
・文政10(1827)年、江戸・神田駿河台生まれ。(※2027年は小栗忠順生誕200年です)
・2500石の名門旗本で、天才的なエリート官僚。
・隅田川の花見でも花や酒には目もくれず治水について語り続け、周囲をあきれさせるようなオタク気質。
・万延元(1860)年、遣米使節として渡米し西洋文明を体感。
・帰国後要職を歴任して軍制改革や近代的工場(造船・製鉄所)の建設、日本初の株式会社設立などさまざまな改革を推進。
・武士であるが経済に明るい小栗は幕府にとって得難い人材で、何度も勘定奉行を務めた。
・空気を読まず上司に直言しては辞職し、辞めては呼び戻されること70回という伝説も。
・明治の政治家・大隈重信は、明治政府の近代化政策のほとんどは小栗の模倣だったと語ったという。引用元:NHKドラマ情報(抜粋・中略あり)
2027年大河ドラマ「逆賊の幕臣」の物語
次に、2027年大河ドラマ「逆賊の幕臣」の物語を、NHKドラマ情報より抜粋しました。
万延元(1860)年。小栗忠順は、日本初の遣米使節団の中核として米艦ポーハタン号に迎えられ、大海原に乗り出す栄誉を得ていた。一方、日本の軍艦として随行する咸臨丸(かんりんまる)の勝海舟は、体調不良で船室から出ることができず、米軍士官に指揮権を譲渡するという屈辱に震えていた。
だが後世、偉業として語り継がれているのは「咸臨丸」の方だ。なぜなら小栗は、明治新政府に「逆賊」と見なされ、歴史の闇に葬られたからである――小栗を最初に取り立てたのは、大老・井伊直弼だった。黒船来航により日本が世界経済の渦に巻き込まれ混乱が増す中、武士には珍しく金勘定や数字に強く、上役にも直言する小栗に目をつけたのだ。小栗は遣米使節として西洋文明を目の当たりにし、外国に飲み込まれない近代国家づくりを急ごうと決意する。
しかし、それは容易なことではなかった。
小栗は財政・外交・軍事を預かる要職を歴任しながら、侵略の危機と国内の分断を食い止めようと奔走する。やがて起死回生の策としてフランスから支援を取り付け、改革の加速を狙うが、協調していたはずの将軍・徳川慶喜の本心が徐々に見えなくなっていく。そんななか勝は、薩長やイギリスとも気脈を通じながら、独自の近代化路線を構想していた。<小栗忠順と勝海舟>
片や堅物のエリート、片や人たらしの叩(たた)き上げ。何もかも対照的な小栗と勝だが、二人とも開明派で幕府内では疎まれながら、事態が窮すると結局は頼られ、利用された。また、やるべきことをやればやるほど敵を増やし、命さえ狙われるところもやけに似ていた。
自分にない才を互いに見て取り、対立しながらも一目置き合っていた二人。だが、 幕府を「改良」して人々を束ねる「仕組み」を作りたい小栗と、幕府を「解体」してでも実力ある「個人」を活躍させたい勝、その運命は大きく分かれていく……。引用元:NHKドラマ情報(抜粋・中略あり)
2027年大河ドラマ「逆賊の幕臣」企画意図
それでは、続いて、「逆賊の幕臣」企画意図をご覧ください。
このドラマは、幕府を倒した側ではなく、幕臣の側から幕末史を描きます。“時代遅れな江戸幕府が明治維新で倒れ、日本はようやく近代を迎えた”という歴史観は、もはや過去のもの。近年の研究では、日本の近代は既に幕末から始まっていたことが明らかになっています。司馬遼太郎が勝海舟と並べて「明治の父」と呼んだ人物、それが小栗忠順です。
幕末の日本は、現代と本当によく似ていました。グローバル経済に巻き込まれ、 関税率の交渉に悩まされ、物価高と格差が人々の生活を直撃。またフェイクも含めた情報が拡散されて誰もが世相を批評するようになり、社会の分断が深刻化。更に災害やテロの脅威。大国のパワーゲームによる戦争の危機がすぐそこに……。そんな中、小栗は国の独立と社会の安定を守ろうと、近代化政策を推し進めました。
このドラマは、小栗が国内外の諸勢力と繰り広げる外交・情報戦にスポットを当てます。次々と起こる幕末の事件の裏で起きていた、信頼と裏切りが交錯するスリリングで熱いドラマ。そこでは、人間対人間の真心と腹芸、そして情報が、一寸先の運命を左右するのです。
明治新政府が歴史の勝者となったのは、さまざまな偶然の積み重ねだったとも言えます。大いなる時代の転換期に、決して諦めず未来を切りひらこうとした先人たちの熱い思いを知り、もしかしたらあり得たかも知れない別の未来に思いをはせることが、今を生きる私たちの力になればと願っています。
引用元:NHKドラマ情報(抜粋・中略あり)
ところで、以前、NHKスペシャル「新・幕末史グローバル・ヒストリー」という番組を観ました。
この番組と、2021年の大河ドラマ「青天を衝け」では、武田真治さんが小栗忠順役をされています。
この「新・幕末史 グローバル・ヒストリー」では、まさに!グローバルな世界史の視点から見た幕末の歴史を知ることができます。
海外の資料から明らかになる幕末史。新たな事実が多いのです。今まで私は、日本の内乱の歴史しか見ていませんでした。
日本史が世界史と交わるのは、明治に入ってからと思っていました。
ですが、この番組で世界史の中で幕末の日本が、もうすでに、大きな存在であったことを知り興奮しました。
特に、イギリス、ロシア、ドイツ、強烈の恐ろしい野望には驚きました。これこそ、今の現代のロシアやヨーロッパの情勢と似ています。
「企画意図」、「執筆によせて」、「制作にあたって」にも「今と似ている、通じる」とあります。その通りだと、ちょっと怖くなりました。
私は元々、明治維新前後、明治、大正、昭和の「外交・情報戦ドラマ」がすごく好きです。
ですので、自分が知っているよりもはるかに早く、しかも思った以上に壮大な「外交・情報戦ドラマ」があったと、大変感激しました。
2027年大河では、その「外交・情報戦ドラマ」と世界史の視点から見た幕末が十分堪能できそうと非常に期待しています。
「逆賊の幕臣」の参考「新・幕末史 グローバル・ヒストリー」
それでは、2027年大河ドラマ「逆賊の幕臣」のご参考までに以下をご案内します。
NHKスペシャル「新・幕末史 グローバル・ヒストリー」です。
「逆賊の幕臣」の予習としても、楽しめます!
・今、海外で日本の幕末に関する発見が相次いでおり、幕末の日本が世界の覇権争いと深く関わってきたことが明らかになって来た。
・地球規模で歴史の大変動が起きていたこの時代、熾烈な欧米列強の覇権争いのカギをにぎるのは日本だった。・イギリスの外務省の機密文書の中から発掘された事実「日本は植民地同様に重要である」
・大英帝国の対日全面戦争計画。未曾有の危機に立ち向かった幕臣小栗忠順。
・イギリスとロシアの覇権争いはクリミア半島からアジアへシフト。その舞台となったのが幕末の日本。・長崎の対馬で見つかった謎の海底遺跡が、160年前に作られた巨大軍事要塞で建造したのはロシア。
・1861年ロシアの大型軍艦が対馬に現れた。極東進出の野望を抱き日本の領土を奪おうとしていた。
・対馬を支配しようとしていたロシアの野望。機密文書には、この危機に立ち向かった日本人の名が記されていた。「外国奉行 小栗忠順」。小栗は経験豊富な外交官だった。
・ロシアは小栗が海外情勢を熟知した非常に優秀な人物だとみなしていた。・幕府はオランダを介して列強の機密情報を収集していた。
・機密資料から分かった「ドイツが北海道を植民地にしようとしていた。」ドイツ帝国の首相ビスマルクが関わっていた。
・プロイセン公使ブラントが自ら二度も蝦夷調査を行い、持ち帰ったアイヌの衣装がベルリンで見つかる。・海外から流れ込んだ武器で過酷な近代戦が起きていた。
・戊辰戦争が起きたときさまざまな勢力が日本で武器の売買を始めた。戊辰戦争はまさに世界の動きと結び付いた戦いだった。
・戊辰戦争を利用し樺太で勢力拡大に動いたロシアは、イギリスにとっての大きな脅威だった。引用:NHKスペシャル「新・幕末史 グローバル・ヒストリー」からの抜粋
NHKスペシャル「新・幕末史グローバル・ヒストリー」はU-NEXTで観ることができます。是非、ご覧ください。
それはそうと、企画意図に司馬遼太郎さんが出てきます。司馬遼太郎さんと言えば、大河ドラマの原作になっている小説が最も多い作家です。
「竜馬がゆく」、「国盗り物語」、「花神」、「翔ぶが如く」、「徳川慶喜」、「功名が辻」等の6作品が司馬遼太郎さん原作の大河ドラマです。
別ブログで司馬遼太郎記念館もご紹介しています。ご覧頂ければ嬉しいです。
小栗忠順が登場する大河ドラマ
それでは、ここからは、小栗忠順が登場する大河ドラマもご紹介します。
それと、ご参考までに。
別ブログで、大河ドラマの「幕末・明治維新が舞台の15作品」の記事があります。こちらも、ご覧頂ければ嬉しいです。
1968年「竜馬がゆく」
小栗忠順役:安井昌二
主演:北大路欣也
主人公:坂本竜馬
平均視聴率:14.5%
最高視聴率:22.9%
主要キャスト:
武市半平太(高橋英樹)中岡慎太郎(新克利)おりょう(浅丘ルリ子)乙女(水谷八重子)
登場する史上人物:勝海舟(加東大介)西郷吉之助(小林桂樹)桂小五郎(高橋昌也)
U-NEXTでは「竜馬がゆく」第16回のみ視聴可能です。是非ご覧ください!
1974年「勝海舟」
小栗忠順役:原保美
主演:渡哲也➡松方弘樹(渡哲也さんが病気で、主役が第9回から松方弘樹さんに交代)
主人公:勝海舟
平均視聴率:24.2%
最高視聴率:30.9%
主要キャスト:小吉(尾上松緑)お久(大原麗子)のぶ(久我美子)順(大谷直子)
登場する史上人物:
佐久間象山(米倉斉加年)坂本竜馬(藤岡弘)西郷隆盛(中村富十郎)徳川慶喜(津川雅彦)
U-NEXTでは「勝海舟」総集編が視聴可能です。是非ご覧ください!
2010年「龍馬伝」
小栗忠順役:斎藤洋介
主演:福山雅治
主人公:坂本龍馬
平均視聴率:18.7%
最高視聴率:24.4%
主要キャスト:
岩崎弥太郎・語り(香川照之)武市半平太(大森南朋)乙女(寺島しのぶ)岡田以蔵(佐藤健)
登場する史上人物:
勝海舟(武田鉄矢)桂小五郎(谷原章介)高杉晋作(伊勢谷友介)西郷吉之助(高橋克実)
U-NEXTでは「龍馬伝」全話一挙視聴可能です。是非ご覧ください!
2021年「青天を衝け」
小栗忠順役:武田真治
主演:吉沢亮
主人公:渋沢栄一
平均視聴率:14.1%
最高視聴率:20.0%
主要キャスト:
渋沢千代(橋本愛)渋沢市郎右衛門(小林薫)渋沢ゑい(和久井映見)渋沢喜作(高良健吾)
登場する史上人物:
徳川慶喜(草彅剛)大久保利通(石丸幹二)西郷隆盛(博多華丸)伊藤博文(山崎育三郎)
U-NEXTでは「青天を衝け」全話一挙視聴可能です。是非ご覧ください!
2027年 大河ドラマ「逆賊の幕臣」作者安達奈緒子氏:執筆によせて
では、続いては、「逆賊の幕臣」の作者安達奈緒子さんの「執筆によせて」を、「NHKドラマ情報」から抜粋し引用させて頂きました。ご覧ください。
小栗忠順という幕臣の目を通して見る《幕末》には強烈に《今》を感じます。
小栗は持っている人です。身分、能力、機会に恵まれた変わり者の天才となれば鼻につく人物かもしれません。実際、無血開城の立役者、勝海舟は小栗を疎んじました。しかし小栗は官吏であり、いわゆるリーダーではありません。公の人です。
そして小栗は持っている人だからこそ《個》として自由に生きることを自分には許さなかった。つねに公がなすべきことを考え、変容せざるをえない国を少しでも良くしようと邁進する。その高潔さと頑固さは清々しいほどで、混乱の世にあって希望たりえる人だったと思います。
松坂桃李さんはまさにそんな高潔さをまとう方です。小栗がどんな人だったかを想像するとき、勝手ながら姿がピタリと重なります。
「なぜ彼は処刑されなければならなかったのか」
小栗を知れば知るほど彼の死が悔しい。その死には謎があります。これを解明していく物語はこの動乱の時代をさらに心惹かれるものにしてくれるはずです。引用元:NHKドラマ情報(抜粋・中略あり)
2027年 大河ドラマ「逆賊の幕臣」制作統括勝田夏子氏:制作にあたって
それでは、「逆賊の幕臣」の制作統括勝田夏子さんの「制作にあたって」も、「NHKドラマ情報」から抜粋し、引用させて頂きました。ご覧ください。
「……オグリって、誰?」そう思った方が多いと思います。恥ずかしながら私も最近まで知りませんでした。しかし、知れば知るほど「今こそもっと知ってほしい!」と思わずにいられません。
今、あらゆる価値観が音を立てて崩れ、分断と暴力が世界を覆っています。信じられないようなことが次々に起こるのを見ていると、文明の大きな変わり目に遭遇しているんだなと思います。幕末の人たちもこんな気持ちだったのかもしれません。そんなとき私は、小栗のことを考えるのです。
小栗は、時代の激変で混乱する社会を着実に明日、そして未来へとつなげるには何が必要なのか、至って現実的に考え抜きました。大言壮語はなく、終始一貫リアリスト。そして、いい意味でオタク。現代にこそ必要なヒーローのカッコよさを感じます。一方、数字に強いが空気は読めないという不器用さも人間的です。
小栗自身は「逆賊」の汚名を着せられ葬られましたが、彼が敷いたレールやまいた種は、日本の近代の礎となりました。そんな彼の物語を、当代きっての実力派・安達奈緒子さんの骨太な脚本と、全幅の信頼がおける松坂桃李さんの品格あるお芝居とで、スリリングかつ胸熱にお届けできるのは望外の喜びです。
引用元:NHKドラマ情報(抜粋・中略あり)
2027年 大河ドラマ「逆賊の幕臣」主人公小栗忠順役は松坂桃李!:まとめ
さて、今回のブログでは、2025年3月3日にあった、2027年の大河ドラマの情報をご案内しました。
大河ドラマ第66作は「逆賊の幕臣」。時代は幕末です。主人公小栗忠順(おぐり ただまさ)を松坂桃李さんが演じます。
作者(脚本)は安達奈緒子さんです。
また、「逆賊の幕臣」の舞台となる幕末を世界史の視点からみる、NHKスペシャル「新・幕末史 グローバル・ヒストリー」もご紹介しています。
それはそうと、小栗忠順が登場する大河ドラマ4作品も載せています。
(U-NEXTの情報:本ページの情報は2025年3月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。)
2027年の大河ドラマ「逆賊の幕臣」が待ち遠しいですね! 是非、ご一緒に大河ドラマを楽しみましょう。
このブログが読んで下さった方のお役に立てましたら幸いです。
・アイキャッチ画像:「ヴェルニー公園の小栗上野介忠順像」銅像worksさんによる写真ACからの写真
・NHKドラマ情報
・「NHK大河ドラマ大全 50作品徹底ガイド」 NHK出版
・「プレイバックNHK大河ドラマ時代・人物・トピックス別徹底ガイド」 NHK出版
・NHKスペシャル「新・幕末史グローバル・ヒストリー」
