鎌倉殿の13人となつかしの大河ドラマ比較:頼朝と義経の対面

春の静岡・三島市 源氏ゆかりの「三嶋大社」神池の厳島神社(摂社) 大河ドラマ
春の静岡・三島市 源氏ゆかりの「三嶋大社」神池の厳島神社(摂社)

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さて、源平合戦を取り上げた大河ドラマで、人気のシーンの一つは、頼朝と義経が対面するシーンではないでしょうか?

2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では3月6日放送、第9回「決戦前夜」の最後に描かれていました。

今回のブログでは「鎌倉殿の13人」と過去の大河ドラマ「平清盛」「義経」「草燃える」の3作品からこの場面をご紹介したいと思います。

別ブログでも上記4作品のご紹介をしています。ご覧頂ければ嬉しいです。

ところで、今回のブログでご紹介する上記4作品は全編、総集編含めると、U-NEXTで見ることができます。

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当ブログ運営者は、大河ドラマ視聴歴40作品以上で、大河ドラマを見ることが趣味の就労ビザを専門としている行政書士です。

また、旅行の添乗員、中国語の全国通訳案内士でもあります。

大好きな大河ドラマ、資格を基にしている仕事、語学の経験をブログで発信しています。

頼朝と義経の対面① 2022年「鎌倉殿の13人」:涙の対面

まず、2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」からです。

過去の作品と比べ、頼朝義経兄弟が、一番感情的に対面を喜んでいます。

水鳥の羽音を源氏の奇襲と思い総崩れとなった平家を、この機に乗じて一気に攻め、一日も早く清盛(松平健)の首を取りたい頼朝(大泉洋)です。

しかし、「坂東武者にとって何より大切なのは所領と一族。それを守るために死に物狂いで戦う、戦で命を張るのはわしらなんだ!」と時政(坂東彌十郎)に訴えられ、進軍を断念する頼朝。

時政の言葉に「自分の為に命をかけるものがいるのだろうか?」流人の時も今も変わらず孤独なのだと実感します。

孤独なのだと落ち込む頼朝でした。

義経の登場で孤独から救われる頼朝

ところが、そんな時、突然、落ち込む頼朝の前に義経が表れます。奥州からはるばる義経(菅田将暉)が駆けつけてきたのです。「兄上~!」と叫びながらの登場です。

「兄上がいる~」「ずっとこの日を待ち焦がれておりました~兄上!」と言って自分勝手に盛り上がり号泣する義経。

怪しみ、身元確認を求める義時(小栗旬)に、奥州の藤原秀衡(田中泯)の書状を渡す義経です。

「父上を殺し、母上を奪った清盛への恨みを忘れたことは片時もございませぬ」

「兄上とともに、必ずや、必ずや、父上の仇を打ちとうございます」

「兄上のために、この命捧げます!」

義経は、涙ながらに思いを告げます。

さっきまで自分は孤独だと思い落ち込んでいたのに、義経の出現と、その言葉に救われたのか、「九郎、九郎、よう来てくれた」と言って頼朝も号泣します。

抱き合って号泣する二人でした。

ところで、他の作品では頼朝を上座に、左右両脇には主な坂東武者が居並んでいます。

しかし、本作品では、周りにいるのは義時と盛長(野添義弘)だけです。

なので二人だけの世界というかんじの、このシーンが新鮮でした。ただ、義経が戦装束で登場していない点は残念です。

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頼朝と義経の対面② 2012年「平清盛」:淡泊な対面

次に、2012年大河ドラマ「平清盛」での対面です。

富士川の戦いでは、平家が水鳥の羽音を源氏の奇襲と勘違いして軍を撤退させました。

この機に乗じて、一気に平家を攻めたい頼朝(岡田将生)です。

しかし、頼朝の左右両脇に居並ぶ坂東武者たち、時政(遠藤憲一)広常(高杉亘)らは違いました。

「まずは鎌倉に坂東武者の力を集結させるべきだ」と頼朝に進言します。

あっけない二人の対面

その時、義経(神木隆之介)が奥州より到着します。

「兄上、お会いしとうございました」

「よう来てくれた、九郎、ともに鎌倉に参れ、積もる話をいたそうぞ」

お互い笑みを浮かべるのみで涙なし、高ぶる感情なしのシーンでした。

「平清盛」の頼朝と義経の対面シーンは、他の作品に比べ最も淡泊な対面でした。

主人公が清盛(松山ケンイチ)なので、仕方ないのでしょう。残念!

それはそうと、私にとって、「清盛」は作品全体が手に汗握る展開と、ハラハラドキドキ感が多かったドラマでした。

それに、考えさせられる場面が盛りだくさんな作品なのです。

そのため、毎回、かなり気合を入れて見なければならないと思っておりました。

当時はビデオを録って何度も見ていました。

なので、大好きなこの対面シーンも期待していたのですが、あまりにあっけなかったのが残念でした。

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頼朝と義経の対面③ 2005年「義経」:面接のような対面

それでは、2005年大河ドラマ「義経」はどうでしょうか?

黄瀬川に到着し、見張りの兵に頼朝(中井貴一)への取次を願い出る義経(滝沢秀明)です。

この願い入れに対し、頼朝の陣では時政(小林稔侍)が「平家のはかりごとかもしれないので会わない方がよい」と進言します。

しかし、頼朝は義経主従に会った盛長(草見潤平)に義経の様子を問います。

「長い道を駆け続けてきたと見受けられる」という盛長。頼朝は義経と会うことにします。

坂東武者たちの質問攻め

さて、頼朝を上座に左右両脇に居並ぶ坂東武者たち。そこへ義経が入ってきます。

「九郎義経にございます」と義経が挨拶しているのに、時政や和田義盛(高杉亘)ら坂東武者たちは名乗らず、挨拶なしに次々と義経に身元確認の質問攻めをします。

「都にいたときの幼名は?」

「奥州に下った時の年齢は?」

「元服は平泉にて?」

頼朝は一言も話しません。じっと義経を見つめています。

「いえ、元服は尾張、内海庄近くにて」と義経。

土肥実平(質問したのは土肥実平だったと思う)「何ゆえその地にて?」

「内海庄は父義朝の最後の地でござりますゆえ」

この義経の答えで頼朝は初めて言葉を発します。

「九郎か、よう参ったな、これへ」といって義経を近くに呼びます。

「兄上!」二人は見つめあい、ここでやっと緩やかな表情となる頼朝でした。

「我らが祖、八幡太郎義家公の奥州の陣へ、その御弟新羅三郎義光殿、京よりはるばる駆けつけられたと、以前話で聞いたことがある。今宵九郎が参ったこと、さながらその時の思いがいたす」

といって喜びます。

「働いてくれるか?」

「はい!よろこんで!」

目がキラキラ輝き嬉しそうな、ちょっと興奮気味の義経です。

入社面接のような面白さ

ところで、「義経」の頼朝と義経の対面シーンは他の4作品の中で演出が一番凝っていると思います。やはり義経が主人公だからだと思いますが、面白かったです。

上記の対面シーンは奥州から来たという義経を名乗る若者が、本当に「頼朝の弟の義経」なのか、身元確認の質問攻めシーンがありました。このシーンは今の時代の入社面接のようでした。

義経の元服の場所が、父の最後の地だったことで「面接」に「合格」したらしく、ここから二人の緊張の空気がなくなります。

それはさておき、この対面シーンですが、他の作品と比べ、一番本当っぽい感じがしました。

この時代は、恐らく、うさんくさい「頼朝の身内」を名乗る人はいたように思います。身分確認はリアルなかんじで面白かったです。

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頼朝と義経の対面④ 1979年「草燃える」:理想的な対面

最後は、1979年大河ドラマ「草燃える」です。

ときに、上座に頼朝(石坂浩二)、頼朝の左右両脇に居並ぶ坂東武者たち。

そこに義経(国広富之)が入ってきます。

「お会いするのはこれが初めてでございますが、ものごころつきましてからは兄上のことは一日とて、、、」(義経)

「こちらに来てもっと顔を」「そなたにはいつか会える日が必ず来ると思っていた」(頼朝)

「兄上、どんなにお会いしたかったか」「兄上のことは何度も夢に。数え切れません」(義経)

「わしも同じだ、九郎、よく来た、会いたかった」(頼朝)

号泣しながら手を取り合う二人です。

個人的には、この「草燃える」の対面シーンが一番好きです。万人受けする理想的な対面シーンのような気がします。

自分勝手な理想になりますが、やはり、このシーンには涙が必要だと思っています。うさんくさいセリフかもしれませんが、「夢に見ました」というセリフも、実は好きです。

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頼朝と義経の対面シーン:まとめ

さて、過去の大河ドラマ含め、頼朝と義経の対面シーンいかがでしたでしょうか?

頼朝と義経の対面シーンには、私は、ある程度のくさいセリフも必要だと思っています。できれば頼朝にも少しは感情的になってほしいというのが、一人の大河ドラマファンとしての希望です。

欲を言えば、「義経」の演出に「草燃える」の頼朝の涙がある場面なら、個人的には「完璧に大好き100点」の満足度です。

是非、皆さまにも下記4作品の「頼朝と義経の対面シーン」を見比べて、楽しんで頂きたいと思います!

「頼朝と義経の対面シーン」が魅力的に描かれているおすすめ大河ドラマ

草燃える➡総集編
義経2024年4/26より配信開始!
平清盛
鎌倉殿の13人

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是非ご一緒に大河ドラマを楽しみましょう!

このブログが読んで下さった方のお役に立てましたら幸いです。

アイキャッチ画像出典:NhatBanさんによる写真ACからの写真