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2024年大河ドラマ「光る君へ」の作者は人気脚本家の大石静さんです。
大石静さんは、2006年の大河ドラマ「功名が辻」の脚本も手がけられています。
今回のブログでは、「功名が辻」の豪華なキャストを、なつかしの大河ドラマ作品、人物、出演者、一言感想なども交えながら、ご紹介したいと思います。
キャストの一例ですが、山内一豊の母法秀尼の佐久間良子さんは、1981年大河「おんな太閤記」のねね。同じく「おんな太閤記」で秀吉を演じた西田敏行さんは、今回は徳川家康。
また、1995年大河ドラマ「八代将軍吉宗」で父吉宗は西田敏行さん。息子で、世継ぎの九代将軍家重を中村梅雀さんが演じられました。
今回の「功名が辻」でもまた父子の設定です。家康の息子、世継ぎの二代将軍秀忠を中村梅雀さんが演じています。
配役が面白いですね。是非ご覧くださいませ。
当ブログ運営者は、大河ドラマ視聴歴40作品以上で、大河ドラマを見ることが趣味の就労ビザを専門としている行政書士です。
また、旅行の添乗員、中国語の全国通訳案内士の経験もあります。
大好きな大河ドラマ、資格を基にしている仕事、語学の経験をブログで発信しています。
- 2006年大河ドラマ第45作「功名が辻」:番組DATA
- 「功名が辻」キャスト・主人公の二人:千代と山内一豊
- 「功名が辻」の主要キャスト:過去の大河ドラマで主役を演じた名優5人
- 山内一豊・千代夫妻の家族・家臣・友人キャスト
- 織田家の人々:信長・濃姫・お市についての一言感想など
- 豊臣家の人々:秀吉・寧々・茶々、その他の重要人物
- 徳川家と家臣たち:2代将軍秀忠・徳川四天王など
- 悲劇の武将・気の毒な武将たち
- 関ケ原で徳川家康に味方した東軍の武将
- 一豊と千代にとっての重要人物:六平太・小りん・細川ガラシャ
- 「功名が辻」キャスト:なつかしの大河ドラマの名優たち
- 宅麻伸さん:大身大名家の殿様か名家の御曹司が似合う
- 玉木宏さん:2012年の大河「平清盛」の源義朝役が特に素晴らしい
- 多岐川裕美さん:「功名が辻」きぬ役がとても新鮮でした
- 香川照之さん:2002年「利家とまつ」の秀吉の気迫は尋常ではない
- 和久井映見さん:「平清盛」池禅尼役に引き込まれます
- 武田鉄矢さん:武田さん演じる若い頃の秀吉「史実」に近い?
- 前田吟さん:「おんな太閤記」の蜂須賀小六役、すごく好きです
- 柄本明さん:「太平記」の高師直役が見事です
- 中村梅雀:なつかしの大河ドラマ出演作品
- 中村梅雀さん:忠誠心厚い重臣役の中村梅雀さんが好きでした
- 長澤まさみさん:「主人公を好きになる役」や「忍びの役」が多い
- 長谷川京子さん:悲しさの中に強い信念のある女性
- 「功名が辻」キャストとなつかしの大河ドラマ紹介:まとめ
2006年大河ドラマ第45作「功名が辻」:番組DATA
まずは、大河ドラマ第45作「功名が辻」の番組DATAです。
放送期間:2006年(平成18年)1月8日~12月10日
愚直で凡庸な武将・山内一豊を、愛嬌と度胸と知恵で支える妻・千代。戦国を賢明に生き、土佐20万石城主になる夢を叶えた。夫婦の愛の物語。
高知城 公式ホームページ | Kochi Castle Official Website南海の名城、高知城の公式ホームページです。関ヶ原戦の功績により徳川家康から土佐一国を拝領した山内一豊は、慶長6年(1601)大高坂山に新城の築城工事を始め、慶長8年(1603)に城の大部分が完成、入城しました。 享保12年(1727)城下町...原作:司馬遼太郎
脚本:大石静
主な舞台地:尾張・美濃・北近江・琵琶湖畔・長浜・掛川・高知
初回視聴率:19.8%
最高視聴率:24.4%
平均視聴率:20.9%「NHK大河ドラマ大全 50作品徹底ガイド」 NHK出版
「功名が辻」キャスト・主人公の二人:千代と山内一豊
それでは、キャストのご紹介です。
まず、「功名が辻」の主人公は、山内一豊とその妻の千代です。夫婦が主人公の物語です。
常に明るく旦那様大好きの千代は、仲間由紀恵さんが演じられました。
千代は、明るくチャーミングというだけでなく、旦那様を「一国一城の主」にする、天下の情勢を見極める頭の良さがあります。一豊を支える健気な女性です。
そして、愚直で律儀な山内一豊は、上川隆也さんです。
一豊は、一本気で曲がった事が大嫌い。千代を一筋に愛して側室もつくりません。
優しすぎるところや調略が苦手なところがあります。戦国武将に向いていないのでは?と思ってしまう場面もありました。
常に明るく旦那様大好きの千代:仲間由紀恵
とても明るくはつらつと元気な千代ですが、少女時代から悲惨な出来事に遭います。父を戦で亡くし、千代を助けようとした母を目の前で殺されます。
身寄りのなくなった千代は故郷の近江から、伯母のいる美濃に向かいます。その途中に、一豊と運命的な出会いをします。一豊に助けられた千代は、それから一豊のことが好きになります。
少女時代に両親を亡くし戦を憎む気持ちと、一豊への愛情は生涯変わりません。
「旦那様大好き」と「戦が大嫌い」、そして「旦那様に平和な国を作って頂く為にも旦那様を一国一城の主にする」。
その強い思いと信念が、仲間由紀恵さんの千代からすごく伝わってきます。愛情と信念から湧き出る「賢さ」が素晴らしいです。
そして、少しドジなのですが、明るく、前向きで、落ち込むことがあまりないプラス思考の千代。とてもかわいいです。
愚直で律儀な山内一豊:上川隆也
次にご紹介するのは、山内一豊です。上川隆也さん演じる一豊は、戦国武将には不向きな一面もあります。
けれど、その正直で誠実な性格は、信長、秀吉、家康に心から信頼されているのです。
それでは、以下に個人的な好みではありますが、「一豊の場面で好きなエピソード」をご紹介します。
一豊の場面で好きなエピソードをご紹介します①
・桶狭間の戦い後の信長との対峙
桶狭間の戦いで信長を親の仇と思っていた信長を狙っていた一豊。
しかし、槍で突こうとした瞬間後光が差し、信長を軍神に見え討ち取れなかったのです。
合戦後信長に対峙し、そのことを正直に申し上げる場面はハラハラドキドキでした。
・金ヶ崎退き口で瀕死の重傷を負いながら秀吉のしんがりに従軍
金ヶ崎退き口では、敵将三段崎勘右衛門の矢で顔面を射抜かれ重傷を負います。
瀕死の一豊は重臣、同僚たちに助けられながら、秀吉のしんがりに従います。敵に襲われる寸前で徳川軍に助けられます。この場面も手に汗握ります。
・千代が用意した黄金十枚で名馬を買う
一豊が黄金十枚で名馬を買う有名エピソードが、第21回「開運の馬」にあります。
黄金十枚は千代が嫁入りの時に不破家のおじが持たせてくれたお金です。
それを大切にとっておいた千代は、今がこのお金を使う時だと考え一豊に渡します。それを一豊は「今まで隠していたことが許せない」と怒り、一瞬夫婦喧嘩になります。
しかし、「私も旦那様と共にこの乱世を戦っていきとうございます」と涙ながらの千代の言葉に、一豊はありがたく思い「竜のような名馬」を買いに行きます。
一豊が千代の用意した黄金で名馬を買った評判を聞いた信長は、一豊と千代を安土城に呼び一豊と千代を褒めます。
一豊の場面で好きなエピソードをご紹介します②
・賤ヶ岳の論功行賞に不満をもつ一豊、母に死ねと迫られる
賤ヶ岳の論功行賞で一豊は加増が少なく、同僚や賤ヶ岳7本槍の若造たちのように評価されませんでした。
かなり落ち込んだ一豊は、出家する等と言い始めます。どうして良いかわからなくなった千代は一豊の母法秀尼に相談に行きます。
一豊の真意を聞きに来た法秀尼に愚痴をぶちまける一豊。母はいっそのこと死んだ方が良いと一豊の父の形見の脇差を渡します。
結局はこの場面、法秀尼の気迫と千代の自害を辞さない態度に、一豊が「生きてこの浮世と戦って参ります」と悟ります。
佐久間良子さんの名場面でもあります。すごいです!見ごたえあります。
・関ケ原の戦い前、家康に忠誠心示す一豊
関ケ原の戦い前、家康は上杉討伐に会津へ向かいます。散々迷った挙句、一豊は、家康に味方する決意をし家康軍に従いました。
そして一豊は、封を切ってない千代からの文を「大阪方の様子がわかるから」と家康に渡し忠誠心を示します。
それだけでなく、進軍途中の小山評定でも自分の掛川の城と領地、全てを徳川に差し上げ、味方すると言いました。
実は、小山評定の前夜は福島正則はじめ豊臣恩顧の大名も家康に従軍しており、いまだに迷っている武将も多かったのです。
一豊のその一言で、一豊に習って「自分の城もお使いください」と口々に言い出す武将たち。
大感激する徳川家康です。この場面も大好きです。
上川隆也・なつかしの大河ドラマ出演作品
では、上川隆也さん出演の大河ドラマ作品は以下になります。
上川隆也:なつかしの大河ドラマ一言感想
さて、私が好きな上川隆也さんの大河ドラマの2作品と役柄です。
「功名が辻」の主要キャスト:過去の大河ドラマで主役を演じた名優5人
次からのご紹介は、「功名が辻」の主要人物で、過去の大河ドラマで主役を演じた名優5人の方です。
・佐久間良子:一豊の母法秀尼役 1981年「おんな太閤記」主役 ねね
・西田敏行:徳川家康役
1990年「翔ぶが如く」主役 西郷隆盛
1995年「八代将軍吉宗」主役 徳川吉宗
2000年「葵 徳川三代」主役 徳川秀忠
・津川雅彦:千代のおじ不破市之丞役 2000年「葵 徳川三代」主役 徳川家康
・中村橋之助:石田三成役 1997年「毛利元就」主役 毛利元就
・唐沢寿明:前田利家役 2002年「利家とまつ〜加賀百万石物語〜」主役 前田利家
一豊の母法秀尼:佐久間良子
まず、最初は、佐久間良子さん演じる「一豊の母法秀尼」からです。
一豊の母法秀尼と千代が出会うのは、千代の少女時代(永井杏)です。
両親が亡くなった千代は伯母夫婦を頼り美濃へ行こうとします。その道中一豊に助けられた千代は、一豊から自分の母を訪ねるよう言われます。
けがをしており、かなり弱っていた千代は法秀尼に助けられます。その後しばらく千代は法秀尼の庵でお世話になります。
法秀尼は千代を大変かわいがり、将来一豊の嫁になって欲しいとまで考えます。
少女時代から一豊が好きだった千代は、数年後一豊と結婚しますが、法秀尼は二人の結婚を誰よりも喜びました。以来、法秀尼は一豊・千代夫婦と山内家を陰ながら支え続けます。
佐久間良子:なつかしの大河ドラマ出演作品
では、次に、佐久間良子さん出演の大河ドラマ作品です。
佐久間良子:なつかしの大河ドラマ一言感想
徳川家康:西田敏行
次にご紹介するのは、西田敏行さん演じる徳川家康です。
前半に「金ヶ崎退き口」の場面があります。一豊は顔に瀕死の重傷を負いながらも、家臣や同僚に助けられしんがりの秀吉軍に従うのです。
敵の追ってを防ぎながら逃げますが、ついに敵兵に囲まれます。一豊は覚悟を決め自害しようとします。その危機一髪の一豊たちを救ったのが徳川家康でした。
さっそうと現れた家康の鉄砲隊が敵を撃退してくれました。その時の家康のかっこ良さはかなりのものです。とても印象的でした。
さて、その家康。信長が存命中は「敵にしたら怖い、何を考えているのかわからない」家康でした。
ですが、本能寺の変後、本格的に「敵になってしまった、豊臣家にとって怖い家康」になりました。
秀吉が没するのを我慢強く待っていた家康です。ですので、秀吉の死を伝えられた場面は大変印象的でした。
井伊直政が死の知らせを伝えに来ます。「死んだか?!」と、血相変えて尋ねる家康。
ちょうど朝日が昇ってきました。朝日を見ながら「直政、天下は変わるぞ」、「兵5万をいつなりとも上方に向かえるように、戦の支度を整えておけ」、「長かったー」。
「良かった!家康、頑張れ!」元々、私は、徳川家康と大石内蔵助が最も好きな歴史上の人物ですので、この場面では感情移入して半泣きで応援しました。
あの時の家康は、本物の徳川家康に近い家康なのではないか?と思いました。
西田敏行・なつかしの大河ドラマ出演作品
それはそうと、西田敏行さんと言えば、大河ドラマを代表する、大河ドラマで最も多く主演されている俳優さんの一人ではないでしょうか?(石坂浩二さんも3回だと思います。)
西田敏行:なつかしの大河ドラマ一言感想
・山河燃ゆ(1984年、天羽忠役)
➡日系アメリカ人ですが日本人として生きるという強い信念を持っているところが健気で、大好きでした。
兄の賢治(松本幸四郎)よりも強いと思いました。太平洋戦争時にフィリピンの戦場で敵味方になってしまった兄の賢治に撃たれるシーンは忘れられません。
・武田信玄(1988年、山本勘助役)
➡鉄砲商人になって上杉謙信(柴田恭兵)を探りにいく。桶狭間の戦いで織田信長(石橋凌)が勝利するよう画策する晴信(信玄)の指示で動く。
湖衣姫(南野陽子)に晴信の側室になるよう説き伏せる。信玄の手足となって働く勘助は最高にかっこ良かったです。
・翔ぶが如く(1990年、主演西郷隆盛役)
➡島津斉彬(加山雄三)への意見書が目に留まり、江戸に向かう参勤交代のお供をする。江戸に行ってからは斉彬の手足となって工作する。
明治に入ってからは征韓論を巡り、薩長幹部や岩倉具視(小林稔侍)らとの会議の場で盟友・大久保利通(鹿賀丈史)と激論する。これらの場面は何度見ても見ごたえあります。
ところで、西田敏行さんの西郷隆盛は別ブログでもご紹介しています。ご覧頂ければ嬉しいです。
千代のおじ:不破市之丞
続いては、津川雅彦さん演じる千代のおじ、不破市之丞です。千代を、わが子のようにとても大切にしてくれるおじさんでした。
信長の美濃攻略で焼けてしまった不破家から、千代の嫁入りの為にとっておいた金子箱が焼けずに見つかります。それを千代に渡す市之丞夫妻。
驚きながら「不破家再興の為に使ってください」という千代。
しかし、市之丞は「今が一豊殿の大事と思う時にこの箱を開けよ」と黄金が入った金子箱を渡し、敵方であった一豊との結婚を許します。
この黄金こそが一豊の名をあげる名馬購入に使われます。
津川雅彦・なつかしの大河ドラマ出演作品と一言感想
ところで、津川雅彦さんと言えば、以下にもある通り、徳川将軍家の将軍役を何度もされています。2000年「葵 徳川三代」徳川家康役では主演のお一人です。
石田三成:中村橋之助
さて、続いては、中村橋之助さんの石田三成です。
ご存じの通り、三成は子供の頃から、秀吉にかわいがられた豊臣恩顧、子飼いの武将です。
同じ豊臣子飼いのメンバーなのに、加藤清正や福島正則、黒田長政となぜ仲が悪くなってしまったのか?いつから仲が悪いのか?
関連小説、ドラマに接する度、そんなことをよく考えます。「功名が辻」でも、前田利家没後、加藤、福島、黒田らが三成を襲撃する場面がありました。
ところで、私が、三成の忘れられない場面は、関ケ原の戦いで負けた三成が、捕らえられて縄目のまま東軍の武将の目につくようにさらされているシーンです。
三成の前に福島正則がやってきて、「何故死なん?何故縄目の辱めを受ける?」三成は「英雄たるもの、最後の最後まで生を思い、機会を待つものである」と毅然として言います。
そして、こっそり覗いていた、西軍を裏切った小早川秀秋には叫ぶように、恐ろしく言い放ちます。
「うぬは義を捨て朋友を裏切った。わしがあの世にて鬼となりし後は、うぬを生かしてはおかぬ!聞こえたかー!」かなり怖い呪いの言葉でした。
その様子を見ていた一豊が三成の元にひざまずき、自分の陣羽織をかけてあげます。「かたじけない」と三成。
そして、三成は一豊と千代に淀殿への遺言を託します。「徳川家康を頼もうとも豊臣家と秀頼様をお守りなされよ」「秀頼様が一大名になろうとも生き延びられよ」と涙ながらに一豊に頼むのです。
中村橋之助・なつかしの大河ドラマ出演作品と一言感想
ところで、1997年「毛利元就」はご覧になりましたか?主演は毛利元就役で、中村橋之助さん。嫡男の毛利隆元役は「功名が辻」の一豊役、上川隆也さんでした。
「毛利元就」の元就と隆元の親子関係を描いた場面の数々は、見ごたえありました。
隆元は偉大過ぎる父元就と、出来過ぎる弟2人にコンプレックスを持ち悩みます。嫡男にコンプレックスを持たれる中村橋之助さん演じる元就は正に「知将」でした。
調略を武器にする元就ですが、元就がもう少し遅く生まれていたら、秀吉や軍師竹中半兵衛・黒田官兵衛も元就に負けていたかもしれないと思いました。
背筋が寒くなる調略、そして戦略と戦術。大河「毛利元就」にはハマりました。
前田利家:唐沢寿明
さて、「過去の大河ドラマで主役を演じた名優」最後の方は、唐沢寿明さんの前田利家です。
唐沢さんの「前田利家」と言えば、2002年の大河ドラマ「利家とまつ〜加賀百万石物語〜」の主演、「前田利家役」でした。
「利家とまつ」に引き続き、またも「前田利家」役です。今回の唐沢さんの「前田利家」は 、第39話「秀吉死す」の冒頭や秀吉の臨終場面がメインのようでした。
「利家とまつ」の秀吉役香川照之さんも出演されているので、「利家とまつ〜加賀百万石物語〜」が見たくなりました。
唐沢寿明・なつかしの大河ドラマ出演作品と一言感想
唐沢寿明さんの大河ドラマ出演は2002年、2006年の「前田利家」以外でしたら1989年の大河ドラマ「春日局」で、春日局の息子の稲葉正勝役です。
稲葉正勝は、子供時代から徳川幕府三代将軍家光(江口洋介)に仕え老中にまでなる人物です。ドラマ「春日局」では、優しく人徳もあり、切れ者老中でした。
個人的な好みになりますが、「前田利家」より、唐沢寿明さんの「稲葉正勝」の方がとても好きでした。
ところで、「春日局」には江口洋介さん、若村麻由美さん(家光の初恋の人紫・家光の側室お楽二役)が出演しています。
かなり大好きな唐沢寿明さん主演の「白い巨塔」をちょっと思い出してしまう大河ドラマです。
山内一豊・千代夫妻の家族・家臣・友人キャスト
さて、続いては、山内一豊・千代夫妻の家族、家臣、友人等のキャストをご紹介します。
岩倉市ホームページより:山内一豊公と岩倉の歴史について➡こちら
山内一豊・千代夫妻の家族
まずは、一豊と千代の家族です。
仲間由紀恵さん演じる千代は、大変明るくてどんな困難でも、持ち前の「賢さと強さ」で乗り越えていきます。
千代は少女時代に両親を亡くします。特に母は千代の目の前で殺されるのです。その上、一人娘のよねは地震で亡くなります。
そんな身内の不幸を経験してきたからこそ、強く優しくなっていったのかもしれません。
・若宮喜助友興(宅麻伸)千代の父。近江浅井氏の家臣(半農半氏士)。
・とも(木村多江)千代の母。身体が弱く床に伏しがち。しかし、命がけで千代を守り死亡。
・千代[少女時代](永井杏)幼くして両親を亡くす。美濃の不破家を目指す途中一豊に出会う。・山内康豊(玉木宏)山内一豊の弟。一豊が長浜に5000石を領して以降、一豊の右腕となって活躍。子供に恵まれなかった一豊に長男を養子に出し、その後見役を務めた。
・よね(森迫永依)一豊と千代の娘。城主の娘として長浜城に入ってすぐ、長浜大地震で亡くなる。・湘南[拾](三浦春馬)山内家の門前に捨てられていた。一豊・千代夫妻が養育する。夫妻は大変かわいがり、跡目を継がせたかったが、家臣たちの猛反対に遭い出家させる。
・きぬ(多岐川裕美)千代の母の姉であり、千代の養母。夫は不破市之丞。千代を大変かわいがり慈しむ。「功名が辻NHK大河ドラマストーリー前編・後編」 NHK出版より
家族のような山内家家臣
次に、家族のような山内家家臣をご紹介します。
・祖父江新右衛門(前田吟)山内家家臣の最古参。子煩悩で子供が7人。戦場で一豊を助け、引退後は夫妻の相談相手となり山内家を支えていく。
・五藤吉兵衛(武田鉄矢)一豊の父の時代からの山内家家臣。独身。一豊に功名を立てさせようと奮戦し壮絶な最期を遂げる。・五藤吉蔵(小倉久寛)吉兵衛の弟。ドラマでは兄の死後山内家で活躍。五藤家は重用され幕末まで土佐藩政を支える。
・たき(細川ふみえ)山内家の侍女。五藤吉兵衛と将来の約束をしていたが、吉兵衛が戦死。吉兵衛の後を追う。・ふね(熊谷真実)祖父江新右衛門の妻。夫と長男が従軍中に8人目の子供を流産し死亡。
・祖父江新一郎(浜田学)祖父江新右衛門の嫡男。祖父江家を継ぎ、山内家繁栄に尽くした忠臣。「功名が辻NHK大河ドラマストーリー前編・後編」 NHK出版より
山内家家臣ドラマで印象に残るのは、前半では新右衛門が奥さんと7人の大家族と一緒に山内家にやってくるところです。
新右衛門の奥さんが死んだ後、次男の徳次郎がその怒りと悲しさを千代にぶつけて家出します。その徳次郎を雨の中、千代が探しに行きます。
中盤あたりで印象的なのは、五藤吉兵衛とたきの悲恋の物語です。
吉兵衛は男やもめで戦のない時は、千代の教育係のような重臣です。小姑のように細かく千代を教育し、「恋愛」には縁遠そうです。
ですが、たきと想いを寄せ合います。「戦から戻ったら」と将来の約束をしていたのですが、死んでしまいます。
ところで、後半で印象的な場面というと、種崎の浜辺で一領具足の長を集めだまし討ちをしたの場面です。
この時に、新右衛門の嫡男新一郎が生きていた一領具足の長に殺されてしまいます。まさかの新一郎の無残な死に驚き、とても悲しく、強く印象に残りました。
一豊の同僚とその奥方たち
さて、続いては、一豊の同僚とその奥方たちです。
・堀尾茂助吉晴(生瀬勝久)一豊の同僚。織田信長、豊臣秀吉に仕え出世を競う。誠実な人柄。
・いと(三原じゅん子)堀尾茂助吉晴の妻。山内家を度々訪ねてくる。浪費家な面がある。・中村一氏(田村淳)一豊の同僚。一豊や堀尾茂助に強烈なライバル意識を持つ。怜悧な切れ者。
・とし(乙葉)中村一氏の妻。頭がよく、戦場での活躍も顕著な夫を誇りに思う従順な妻である。「功名が辻NHK大河ドラマストーリー前編・後編」 NHK出版より
一豊とその同僚、茂助と一氏の場面で一番印象に残っているシーンは、何といっても「金ヶ崎退き口」の場面です。
顔に瀕死の重傷を負った一豊を、新右衛門、吉兵衛、新一郎、茂助、一氏がトタン板に乗せて運びながら浅井・朝倉勢を防ぎ、しんがりの秀吉軍に従うのです。
敵の追ってを防ぎながら、皆で一豊が横たわるトタン板を運びます。茂助も一氏も自分の命も危ういのに、一豊を運んでくれました。
しかし、そんな一行を敵兵が囲みます。一豊は覚悟を決め自害しようとしました。その時徳川家康の鉄砲隊が敵を撃退してくれました。
それからは、徳川の鉄砲隊に守られながら命辛々、無事京都に逃げることが出来たのです。
織田家の人々:信長・濃姫・お市についての一言感想など
・織田信長(舘ひろし)
このドラマの信長はエキセントリックでかなり怖い信長です。
尋常ではない常軌を逸している信長ですが、歴史的な事件や出来事にマッチしていて、山内一豊が主人公のドラマにとても合っている信長でした。
・濃(和久井映見)信長の妻。
「第21回 開運の馬」の回に、信長の元を去ろうとした濃姫が、素性を明かさず千代の世話になる話があります。
千代と一豊の夫婦の絆を見て生涯信長と共にと思い直し、安土に帰る濃姫が大変印象的でした。
そして、後日、お城で濃姫が信長の正妻であることが千代にもわかり、濃姫から砂金が送られます。とても興味深いシーンでした。
・市(大地真央)信長の妹。浅井長政、柴田勝家の妻。
何より兄が大切だったお市が、北ノ庄で勝家との暮らしの中、女としての幸せを知りましたというシーンはとても心に残っています。
それまでのお市は「信長第一」、「織田家のため」がかなり強かったので驚きましたが、あのシーンは本当に良かったです。
ところで、お市の方関連のブログも別ブログでご紹介しています。ご覧頂ければ嬉しいです。
織田家の家臣たち:林・佐久間・柴田・丹羽
それでは、次は織田家の代表的な重臣4人です。
・柴田勝家(勝野洋)信長の父信秀の時代からの織田家の重臣。信長の死後は信長の妹お市を娶る。秀吉と対立し、賤ヶ岳の戦いで激突。北ノ庄城を秀吉に攻められ、お市と共に自害。
・丹羽長秀(名高達男)織田家重臣。本能寺の変後は秀吉を支持。北ノ庄落城、勝家に代わり北ノ庄城主となる。・林通勝(苅谷俊介)信長の父信秀の時代からの織田家の重臣だが、突然、信長に追放される。
・佐久間信盛(俵木藤汰)織田家古参の重臣であったが、戦果芳しくなく信長に高野山へ追放される。「功名が辻NHK大河ドラマストーリー前編・後編」 NHK出版より
豊臣家の人々:秀吉・寧々・茶々、その他の重要人物
さて、続いては豊臣家に関係するキャストのご紹介です。
・豊臣秀吉(柄本明)天性の「人たらし」の才によって裸一貫からのし上がる天下人。関白。
・寧々、北政所、高台院(浅野ゆう子)秀吉の正室。・茶々(永作博美)信長の妹お市と浅井長政の長女。豊臣秀吉の側室。豊臣秀頼の母。・豊臣秀頼(石黒英雄)豊臣秀吉と淀殿(茶々)の息子。豊臣家の当主。大阪の陣で徳川家康に敗れる。爆薬に火をつけ大阪城もろとも潔く自害して果てる。・羽柴秀次(成宮寛貴)秀吉の姉の子。幼い頃から千代と一豊と親交があった。秀次は、秀吉の実子鶴松の死後、豊臣家の後継者として聚楽第で政務をとった。一豊は、その秀次の後見役となった。淀殿が秀頼を生むと秀吉は秀次に謀反の疑いをかけ高野山で切腹させる。・なか(菅井きん)秀吉の母。従一位大政所。貧しい農家の暮らしの中で、とも、秀吉、秀長、旭の4子をなす。秀吉が長浜を築城した時から同居。秀吉が徳川家康を上洛させようと、なかを人質として家康の岡崎城に下向させる。・旭(松本明子)秀吉の妹。秀吉の命により2度の結婚を強いられた後、病で没する。
・副田甚兵衛(野口五郎)秀吉の命で旭の夫になる。しかし、徳川家康の懐柔策をもくろむ秀吉によって、旭と甚兵衛の仲は突然引き裂かれる。・豊臣秀長(春田純一)秀吉の弟。秀吉の右腕として活躍。冷静沈着、寛大な性格で諸大名の人望は厚かったという。大和郡山城に居し110万石を有したが、病で没する。「功名が辻NHK大河ドラマストーリー前編・後編」 NHK出版より
ところで、2026年の大河ドラマは豊臣秀長が主人公の「豊臣兄弟!」です。以下のブログもご参考程度にご覧頂けたら嬉しいです。
豊臣家の人々・家臣についての一言感想など①
それでは、ここで「豊臣家の人々・家臣についての一言感想など」書いてみたいと思います。
・豊臣秀吉
柄本明さんの秀吉は、舘ひろしさんの信長同様、山内一豊が主人公のドラマにとても合っている秀吉だと思いました。
それに、柄本明さんの晩年の秀吉は「史実」に最も近いのでは?という想像が膨らむ秀吉でした。
ところで、この「功名が辻」には、歴代大河ドラマで秀吉役をされた以下の俳優さんが出演されています。
・1981年「おんな太閤記」の西田敏行さん➡今回「徳川家康」役
・1983年「徳川家康」の武田鉄矢さん➡今回「五藤吉兵衛」役
・2002年「利家とまつ」の香川照之さん➡今回「六平太」役
この3人の方が「秀吉殿」と言う度に「あなたではないのですか?」みたいな感覚になりました。私の中では、この3人の方は「秀吉」のイメージ強いので、そんな風に感じました。
・寧々(北政所、高台院)
浅野ゆう子さんの寧々ですが、歴代大河ドラマの中でも「従来の寧々のイメージとは違う寧々」でした。現代で言えば、会社を動かす大企業の女社長の印象です。
きらびやかでゴージャスな衣装を着こなす「新しい寧々」です。ゴージャスな寧々なのに秀吉の事をいつも「うちの人」というところが面白かったです。
豊臣家の人々・家臣についての一言感想など②
・淀殿
さて、「功名が辻」の淀殿は石田三成のことが好きと言う設定ですが、「三成が好き」以外の事がよく分からないかんじです。
お市の浅井・織田の復讐心が乗り移っているのか、意固地になっているのか、可哀そうなのです。
最後まで、時代が読めず悪あがきしてしまう淀殿を見事に演じておられた永作博美さんでした。
・石田三成
三成の遺言については上記しました。豊臣家の為、義の為に信念を貫き命をかけた三成。
最後まで豊臣家を思っていた事は、淀殿への遺言でもよく分かります。そんな三成を清々しく演じておられた中村橋之助さんでした。
個人的には徳川家康がとても好きなので、三成が素敵なのは困ると思って大河ドラマを見てきました。
でも「功名が辻」と2009年「天地人」の小栗旬さんの石田三成には感情移入してしまいました。このお二人の石田三成は好きです。
・副田甚兵衛
ところで、野口五郎さんの副田甚兵衛には感動しました。
野口五郎さんは1995年「八代将軍吉宗」で、吉宗(西田敏行)の兄、徳川頼職役でした。
私の中では野口五郎さんが俳優のイメージがなかったのですが、「八代将軍吉宗」を見た時から、その印象的な演技に感心していました。
そして、副田甚兵衛役も素晴らしかったです。特に心に残っているのは旭に鼻をかんであげるシーン。
二人が次第に心通わせていく場面は心が和みました。また、別人を装い危篤の旭に会いに来た場面では、自然に涙がでました。
豊臣家の家臣たち:竹中半兵衛・黒田官兵衛・蜂須賀小六・前野将右衛門
それでは、次は、豊臣家の家臣たちをご案内します。
・竹中半兵衛(筒井道隆)豊臣秀吉の参謀。元は美濃斎藤竜興に仕えていた。秀吉の参謀になった後は「知謀鬼神のごとし」とうたわれる鋭利な采配で秀吉を補佐するが、三木城攻めの陣中で病に倒れ他界する。・黒田官兵衛(斉藤洋介)父の代から織田家に誼を通じる。荒木村重の説得に赴くが捕らえられ1年間幽閉される。本能寺の変後、中国大返し、四国攻め、九州攻めで活躍。豊前6郡を領する。・前野将右衛門(石倉三郎)木曽川の水運などを牛耳る川並衆の出で、義兄弟の盟を約した蜂須賀小六とともに豊臣秀吉の出世を支え続けた。・蜂須賀小六(高山善廣)早くから豊臣秀吉に属し、美濃墨俣一夜城の建設をはじめ、さまざまな合戦で活躍。最後まで秀吉の側に仕え、大阪で没する。「功名が辻NHK大河ドラマストーリー前編・後編」 NHK出版より
徳川家と家臣たち:2代将軍秀忠・徳川四天王など
さて、続いては徳川家関連のキャストです。徳川家康関連の過去の大河ドラマでは活躍場面も多く、エピソードも様々あった徳川家譜代の家臣たちです。
しかし、今回は当然ながら、あまり出番がなかったです。
悲劇の武将・気の毒な武将たち
・明智光秀(坂東三津五郎)美濃の斎藤道三に仕えていた。足利将軍家再興を目指す義昭に従属し、信長との間を取り持つ。義昭は将軍になった後信長と対立し追放されるが、光秀は信長の重臣として活躍する。しかし、旧来の権威を破壊する信長に疑問を感じ始め、ついに謀反。本能寺の変が起こる。・今川義元(江守徹)東海の有力大名。戦国の世を平定する天下人の筆頭候補を目されていた。しかし、上洛戦の途中、桶狭間で織田信長の奇襲を受け「まさかの敗北」をし、討ち死にする。・足利義昭(三谷幸喜)室町幕府最後の将軍。幼い頃に仏門に入るが、信長に擁立されて入京し15代将軍となる。・浅井久政(山本圭)浅井長政の父。越前朝倉氏との旧交を重んじ織田家との同盟に強く反対。小谷落城で自害。・浅井長政(榎木孝明)近江小谷城主。信長の妹お市の夫。茶々、初、お江(小督)の父。信長と同盟しお市を娶る。しかし、父の意に押され信長を裏切り、姉川で戦うが敗北。その後小谷落城で自害。「功名が辻NHK大河ドラマストーリー前編・後編」 NHK出版より
関ケ原で徳川家康に味方した東軍の武将
次に、ご紹介するのは、関ケ原で徳川家康に味方した東軍の武将たちです。
・細川幽斎(近藤正臣)最初は足利13第将軍に義輝に仕えていた。義輝の弟義昭を奉じて織田信長を頼る。
・細川忠興(猪野学)細川幽斎の嫡男。妻は明智光秀の娘玉。関ヶ原の戦いでは家康に味方。関ヶ原の戦後、豊前中津39万石になる。・加藤清正(金児憲史)豊臣秀吉の縁戚で賤ヶ岳七本槍の一人。関ヶ原の戦いでは家康に味方。関ヶ原の戦後、肥後54万石になる。
・福島正則(嵐広也)秀吉子飼いの武将。賤ヶ岳七本槍の筆頭。関ヶ原の戦いでは家康に味方。関ヶ原の戦後、安芸備後49万石になる。「功名が辻NHK大河ドラマストーリー前編・後編」 NHK出版より
一豊と千代にとっての重要人物:六平太・小りん・細川ガラシャ
それはそうと、一豊と千代にとっての重要人物はこの3人です。
・六平太(香川照之)千代の幼なじみで、甲賀の忍び。千代を愛している。山内家に重要な情報をもたらし支える。・小りん(長澤まさみ)甲賀出身の間諜。織田方の動向を探るため一豊に近付く。しかし、一豊の裏表のない気性に惹かれ、以後一豊を翻弄する。・玉、細川ガラシャ(長谷川京子)明智光秀の娘。キリスト教に傾倒し洗礼名はガラシャ。関ヶ原の戦いの前に石田三成の西軍の人質になるよう命じられる。しかし拒否し家老に自らを突かせて果てる。この行為が徳川家康側東軍の士気を高めることになる。「功名が辻NHK大河ドラマストーリー前編・後編」 NHK出版より
「功名が辻」キャスト:なつかしの大河ドラマの名優たち
さて、ここからは、「功名が辻」に出演された俳優さんの中から、個人的に特に印象深い俳優さんのなつかしの大河ドラマ作品と、役柄(主な作品)を少しご紹介します。
宅麻伸さん:大身大名家の殿様か名家の御曹司が似合う
まず、最初にご紹介するのは千代の父、若宮喜助友興を演じた宅麻伸さんです。
宅麻伸さんは、大河ドラマでは「大身大名家の殿様か名家の御曹司」の役柄が多かったですし、その様な役柄がとてもピッタリな俳優さんです。
なので、今回、田んぼの中に入っている姿にはとても驚きました。
ところで、一番印象深いのは、1983年「徳川家康」の信康役です。大好きでした。どしゃ降りの雨の中、家康に会いに来た場面。リアルタイムで見た時は号泣し、信長が嫌いになりました。
玉木宏さん:2012年の大河「平清盛」の源義朝役が特に素晴らしい
次にご紹介するのは、山内一豊の弟を演じた山内康豊役の、玉木宏さんです。
これらの作品の中で個人的に、かなり大好きなのは、2012年の「平清盛」の源義朝役です。義朝様が出てくるのを毎回楽しみにして応援していました。
清盛との友情がずっと続けばいいのに!と史実と反対の事を望みながら見ていました。義朝様が非業の最期遂げた時は胸が痛くなるくらい泣きました。
「平清盛」の源義朝役については、以下のブログでも少しご紹介しています。
多岐川裕美さん:「功名が辻」きぬ役がとても新鮮でした
さて、続いては、千代の伯母さんのきぬ役、多岐川裕美さんです。多岐川裕美さんは昔、大河ドラマによく出演されていました。
「功名が辻」以外の役柄が、悲劇的な役とか強烈な個性の役等が多かったです。なので、今回のきぬ役が、明るく優しい、千代にとって母親代わりの伯母様なので驚きました。
とても新鮮な印象で、良かったです。
さて、これらの作品の内、私が特に印象深いのは1984年の「山河燃ゆ」で日系二世、畑中(天羽)エミー役です。
主人公天羽賢治の妻役です。ご主人をとても愛しているのですが、アルコール依存症になる大変悲劇的な女性で、子供心に強烈な印象を受けました。
香川照之さん:2002年「利家とまつ」の秀吉の気迫は尋常ではない
ところで、「豊臣家の人々・家臣についての一言感想など①」で、上記しました。「功名が辻」には過去の大河ドラマで秀吉役をされている俳優さんが3人出演されています。
香川照之さんもその一人で、2002年「利家とまつ」の秀吉役です。
私が過去視聴した、なつかしの「大河ドラマ」の中で、一番ドラマチックに描かれていると思ったのは香川照之さんの秀吉でした。尋常ではない気迫で天下人に上り詰め、説得力ありました。
以下、香川照之さんの役柄に共通するのは、やはり、「情の強さ、したたかさ」みたいなものです。小早川秀秋役にさえ、気迫や強さを感じました。
切れ者老中役「松平武元」も、「きっと幕府良い方へ導くだろう」と安心して見られました。
和久井映見さん:「平清盛」池禅尼役に引き込まれます
それでは、次にご紹介するのは濃姫役の和久井映見さんです。以下の出演作品の中で、私が一番印象的なのは、2012年大河ドラマ「平清盛」池禅尼役です。
「池禅尼」と言う女性は清盛の継母です。「平治の乱」で敗者となった頼朝の命乞いを清盛にした女性です。
清盛の弟に「平家盛」という人がいますがその母です。ドラマでは、清盛が小さい頃は家盛と共に清盛のことも、かわいがっていました。
でも、清盛と家盛が一緒に遊んでいる時に、家盛が木から落ちてケガをします。すごい剣幕で清盛を責める池禅尼。その時から、清盛と池禅尼の間には溝が出来てしまいます。
以後、清盛と池禅尼の間には切ない微妙な感情があります。そんな場面が時々出てきますが、和久井映見さんの演技には、かなり引き込まれます。
清盛も可哀そうで、池禅尼の切なさもすごく分かります。
武田鉄矢さん:武田さん演じる若い頃の秀吉「史実」に近い?
ところで、次は、五藤吉兵衛役の武田鉄矢さん。
香川照之さんに続く、なつかしの大河ドラマの「秀吉」役の武田鉄矢さんです。
1983年の大河ドラマ「徳川家康」の「秀吉」役は武田鉄矢さんでした。このドラマでの武田さん演じる若い頃の秀吉は「史実」に近いのでは?と思うところが多かったです。
まず、人懐っこい、向上心あふれる気質。厚かましく、抜け目ない性格。そして、機敏な機動力が画面からガンガン伝わってきます。
前田吟さん:「おんな太閤記」の蜂須賀小六役、すごく好きです
さて、続いては祖父江新右衛門役の前田吟さんです。
私の中では、蜂須賀小六と言えば、前田吟さんでした。1981年の「おんな太閤記」の蜂須賀小六役、すごく好きでした。
小学生だった私は、登場時の得体の知れない「山賊」みたいに怖そうな外見の「小六殿」に、とてもドキドキしました。
ですが、小六殿は藤吉郎(秀吉)の味方になって、亡くなるまで秀吉とねねを支えた心強い友人でした。
小六殿が亡くなる時は「豊臣政権」が傾いていくのでは?と思いました。そんなふうに子供心にも感じられるくらいの大きな存在、小六殿でした。
柄本明さん:「太平記」の高師直役が見事です
次は、「功名が辻」の秀吉役、柄本明さんです。
上記したのは、武田鉄矢さん演じる若い頃の秀吉が「史実」に近いのでは?でした。
では、晩年の秀吉は?となると、柄本明さん演じる晩年の秀吉が「史実」に最も近いのではないか?と思いました。
柄本さんの「秀吉」からは「年を取り臨終が近い哀愁と辛さ悲しさ無念さ」がリアルに伝わってきました。
さて、柄本明さんの印象的なのは、1991年大河ドラマ「太平記」の高師直役です。
足利尊氏の側近で、室町幕府創立後も、その執事として権力を振るいます。尊氏の弟、足利直義とも争うのですが、その権力への執念や活躍ぶりが記憶に残っています。
中村梅雀:なつかしの大河ドラマ出演作品
次にご紹介するのは、徳川二代将軍秀忠役を演じた中村梅雀さんです。「功名が辻」では、最終回だけの登場で残念でした。
ところで、以下の「天と地と」、「新・平家物語」では、「2代目・中村梅雀」以前の名前「中村まなぶ」で出演されていたと思われます。
中村梅雀さん:忠誠心厚い重臣役の中村梅雀さんが好きでした
さて、私が、中村梅雀さん出演の作品で強く印象に残っているのは、以下の3人の人物です。何れも、素晴らしい名演技で感動しました。
個人的な好みとしては、忠誠心厚い重臣役の中村梅雀さんが好きでした。
➡この家重役はとても強烈でした。言語が不明瞭で、父と弟たちにコンプレックスを持っています。その為か政務を執らない遊んでばかりの酷い将軍でした。
➡将軍家重役の印象が強すぎたので、志道広良役には、また驚かされました。
➡志道広良役に続く、主人公の第一の重臣役です。清盛(松山ケンイチ)の祖父の代から仕えており、政では多方面で力を発揮していました。
長澤まさみさん:「主人公を好きになる役」や「忍びの役」が多い
ところで、次にご紹介する長澤まさみさんですが、「主人公を好きになる役」や「忍びの役」が多い気がします。
どの役も、健気に主人公を思い、助け、切ない役です。
長澤まさみさんが、ついに、「真田丸」で主人公の「永遠のパートナー」になれて良かった!です。
長谷川京子さん:悲しさの中に強い信念のある女性
さて、最後のご紹介は、細川ガラシャ役の長谷川京子さんです。
長谷川京子さんの役柄にも共通点があります。「悲しさの中に強い信念のある女性」役です。長谷川京子さんは見事に演じられています。
「功名が辻」の玉(細川ガラシャ)はご存じ明智光秀の娘です。関ケ原の戦いの前に人質を拒み、夫の為に死を選びます。その悲劇的生涯と、信念を持った強い生き様はあまりにも有名です。
また、私が玉のことを特に立派だと思うのは、父明智光秀を恥じていない事です。
玉は父光秀の正義を信じて毅然とした態度を取ります。このような態度は中々出来ないと思います。清々しい見事な態度だと感心しました。
次に、2013年「八重の桜」では、京都から帰らない夫・山本覚馬(西島秀俊)と別れ、一人娘を姑佐久(風吹ジュン)に託す女性、山本うら役でした。
幕末という時代背景や会津藩士ということを考えると、山本覚馬の信念と言動は仕方ないのかもしれませんが、うらの身になると大変気の毒に思いました。
うらと娘と別れる場面がとてもせつないです。ですが、うらもガラシャと同じように、強い意志と信念を感じました。
「功名が辻」キャストとなつかしの大河ドラマ紹介:まとめ
さて、最後になりましたが、今回のブログでは、「功名が辻」の豪華なキャストをご紹介しました。
「功名が辻」のキャストの方が出演された、過去の大河ドラマ作品、人物、出演者、一言感想なども交えながらのご紹介でした。
このブログを読んで、「なつかしい過去の大河ドラマを見たい!」と思われる方が増えてくだされば大変嬉しいです。
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このブログが読んで下さった方のお役に立てましたら幸いです。
・「NHK大河ドラマ大全 50作品徹底ガイド」 NHK出版
・「プレイバックNHK大河ドラマ時代・人物・トピックス別徹底ガイド」 NHK出版
・・NHK大河ドラマ・ストーリー「功名が辻」NHK出版(前編・後編)