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2024年大河ドラマ「光る君へ」が1月7日から始まりました。
主人公は紫式部(吉高由里子)。時代は平安時代。
女性の主人公は、2017年「おんな城主直虎」以来7年ぶりです。
ところで、文化人女性が主人公というのもほとんどないと思います。1985年「春の波濤」くらいですか?希少価値の高い大河ドラマで楽しみですね。
それはそうと、主演の吉高由里子さんは、2008年「篤姫」に少しだけ出演していました。
島津一門の於哲というお姫様役です。確か、お正月に島津斉彬に島津四家の御一門が挨拶に行くシーンに出ていたと思います。
あれから16年目の主役!吉高由里子さん、おめでとうございます!
さて、今回のブログでは、歴代大河ドラマで女性が主役の14作品をご紹介します!
当ブログ運営者は、大河ドラマ視聴歴40作品以上で、大河ドラマを見ることが趣味の就労ビザを専門としている行政書士です。
また、旅行の添乗員、中国語の全国通訳案内士でもあります。
大好きな大河ドラマ、資格を基にしている仕事、語学の経験をブログで発信しています。
歴代大河ドラマで女性が主役:前半20世紀7作品
まずは、前半20世紀。歴代大河ドラマの女性が主役7作品をまとめた表をご覧ください。
尚、下記17作品は、全編、総集編、短編含めれば、U-NEXT或いはTSUTAYA DISCASで見ることができます。各作品のご紹介の最後にもご案内していますので、どうぞお楽しみください。
(U-NEXT:本ページの情報は2024年5月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。)
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主人公(主演)むら:岡田茉莉子・るい:藤村志保・雪:栗原小巻
2,1979年『草燃える』総集編
➡夫婦のドラマなのでダブル主演
主人公(主演)北条政子:岩下志麻・源頼朝:石坂浩二
3,1981年『おんな太閤記』
主人公(主演)ねね:佐久間良子
4,1985年『春の波濤』総集編
主人公(主演)川上貞奴:松坂慶子
5,1986年『いのち』
主人公(主演)高原未希:三田佳子
6,1989『春日局』
主人公(主演)春日局:大原麗子
7,1994年『花の乱』
主人公(主演)日野富子:三田佳子
歴代大河ドラマで女性が主役:後半21世紀7作品
そして、続いては、後半21世紀。歴代大河ドラマの女性が主役7作品です。
➡夫婦のドラマなのでダブル主演
主人公(主演)まつ:松嶋菜々子・前田利家:唐沢寿明
9,2006年『功名が辻』
➡夫婦のドラマなのでダブル主演
主人公(主演)千代:仲間由紀恵・山内一豊:上川隆也
10,2008年『篤姫』
主人公(主演)篤姫:宮崎あおい
11,2011年『江~姫たちの戦国~』
主人公(主演)江:上野樹里
12,2013年『八重の桜』
主人公(主演)山本八重/新島八重:綾瀬はるか
13,2015年『花燃ゆ』
主人公(主演)杉文/楫取美和:井上真央
14,2017年『おんな城主 直虎』
主人公(主演)井伊直虎:柴咲コウ
女優さんでは、三田佳子さんが、2度主演されていますね。
男性では、2度主演経験者の俳優さんは、私が覚えているだけでも7人はおられます。
緒形拳さん、石坂浩二さん、平幹二郎さん、加藤剛さん、松本白鳳さん、西田敏行さん、渡辺謙さん、でしょうか?(石坂浩二さん、西田敏行さんは主演3度だと思いますが)
しかし、女性はお一人、唯一、三田佳子さんだけです!
歴代大河ドラマ女性が主役の14作品をご紹介します
さて、ここからは、歴代大河ドラマの女性が主役14作品を、もう少し詳しくご紹介します。
ちなみに、14作品を時代別にすると以下のような分類になります。
鎌倉:1『草燃える』
室町:1『花の乱』
戦国:6『おんな太閤記』『春日局』『利家とまつ』『功名が辻』『江~姫たちの戦国~』『おんな城主 直虎』
幕末明治:4『三姉妹』『篤姫』『八重の桜』『花燃ゆ』
明治以降:2『春の波濤』『いのち』
1967年『三姉妹』
主人公(主演):むら(岡田茉莉子)・るい(藤村志保)・雪(栗原小巻)
時代:幕末・明治
原作:大佛次郎
脚本:鈴木尚之
平均視聴率:19.1%
最高視聴率:27.0%
主な登場人物(演):青江金五郎(山崎努)桂小五郎(御木本伸介)勝海舟(内藤武敏)坂本龍馬(中村敦夫)
・明治維新から100年目の記念作として幕末を題材として取り上げた。・初めて無名の人物を主人公とし、庶民の視点から明治維新を描く作品。・大河ドラマ初のオリジナル原作。・幕臣旗本の美しい三姉妹むら、るい、雪と、純粋で反骨精神の旺盛な浪人・青江金五郎を軸に、激動の明治維新を生きる人々を描く群像劇。「NHK大河ドラマ大全 50作品徹底ガイド」 NHK出版
1979年『草燃える』
主人公(主演):北条政子(岩下志麻)・源頼朝(石坂浩二)※夫婦のドラマなのでダブル主演
時代:源平➡鎌倉
原作:永井路子
脚本:中島丈博
平均視聴率:26.3%
最高視聴率:34.7%
主な登場人物(演):北条義時(松平健)源義経(国広富之)源頼家(郷ひろみ)源実朝(篠田三郎)三浦義村(藤岡弘、)大姫(池上季実子)梶原景時(江原真二郎)北条保子(真野響子)
感想や見どころ等:
まず、この「草燃える」は、セリフが現代風で分かり易かったせいか、小学生の私でも、かなりドラマにのめり込みました。
当時の記憶で強烈だったのは以下の5点でした。
・北条政子演じる岩下志麻さんの迫力ある演技(頼朝がすごい好きなのだと感動しました)
・頼朝はなぜ浮気ばかりするのだろうか?義時の好きな女性ばかり横取りする最悪な夫だと思いました。
・静御前(友里千賀子)の産んだ義経の子供を由比ヶ浜に埋めたという事がショックで怖かった
・大姫を演じる2人(斎藤こず恵→池上季実子)の演技力と存在感が強烈に印象的
・松平健演じる北条義時が純粋な若者から老獪な政治家になっていく姿が怖かった
最近、U-NEXTで「草燃える」を見返しました。
40作以上の大河ドラマを見た大人の自分が見ても、「草燃える」はストーリー、キャスティング共にレベルの高い作品だと再認識しました。
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1981年『おんな太閤記』
主人公(主演):ねね(佐久間良子)
時代:戦国
脚本:橋田壽賀子
平均視聴率:31.8%
最高視聴率:36.8%
主な登場人物(演):豊臣秀吉(西田敏行)徳川家康(フランキー堺)織田信長(藤岡弘、)豊臣秀長(中村雅俊)前田利家(滝田栄)お市(夏目雅子)淀(池上季実子)なか(赤木春恵)
感想や見どころ等:
次は、「おんな太閤記」です。
この作品は、先の2作品と違って、初の「女性単独主人公」作品です。この作品は歴史ドラマというより、ホームドラマ時代劇です。小学生が見ても分かり易く、面白い作品です。
第1回目に藤吉郎がねねを伴い、中村の母に挨拶に行くシーンがありました。あの第1回目で、視聴者の心を掴んだと思いました。
詳しくは、別ブログでもご紹介しています。ご覧頂ければ嬉しいです。
「おんな太閤記」強烈に印象に残る「=(イコール)」な役者さん
ところで、この作品「おんな太閤記」は、強烈に印象に残る「=(イコール)」な役者さんが5人います。(「=(イコール)」な役者さん:この人物を演じるならこの役者と思うの意味)
・ねね=佐久間良子さん
「おんな太閤記」のねねの印象が強すぎて、この作品以降のどのねねを見ても、「佐久間良子さん=ねね」と比べてしまうほど、天下人の妻らしい、素晴らしいねねでした。
・お市の方=夏目雅子さん
以下のブログで夏目雅子さんをご紹介しています。
・茶々=池上季実子さん
以下のブログで池上季実子さんをご紹介しています。
・小一郎(豊臣秀長)=中村雅俊さん
以下のブログで中村雅俊さんをご紹介しています。
・前田利家=滝田栄さん
滝田栄さんは、1983年「徳川家康」でも主演で、素晴らしい家康を演じられました。
その他の大河ドラマの役柄も素敵でした。滝田栄さんは、昔は大河ドラマの常連でしたが、私が一番感動して、ピッタリだ!と思った役は、この「前田利家」でした。
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1985年『春の波濤』
主人公(主演):川上貞奴(松坂慶子)
時代:明治
原作:杉本苑子
脚本:中島丈博
平均視聴率:18.2%
最高視聴率:24.7%
主な登場人物(演):川上音二郎(中村雅俊)福澤桃介(風間杜夫)福沢諭吉(小林桂樹)伊藤博文(伊丹十三)板垣退助(米倉斉加年)坪内逍遥(中谷昇)松井須磨子(名取裕子)
感想や見どころ等:
さて、この「春の波濤」ですが、2024年大河「光る君へ」と同様、女性の単独主演、しかも2024年大河と同じく、文化人が主人公です。川上貞奴は日本の女優第1号なのです。
貞奴は夫、川上音二郎と共に欧米でも活躍します。この作品は海外ロケもあった大河ドラマです。
貞奴の松坂慶子さんは、着物はもちろん、豪華な洋装、何を着ても、眩しいくらい美しく、その艶やかさは素晴らし過ぎます。
とても明るく堂々としていた貞奴は好きでした。しかし、桃介に夢中になってゆく貞奴は、ちょっと心配なかんじでした。ですが、川上音二郎が出現します。
明るく無鉄砲で行動的な川上音二郎が現れて、音二郎を好きになってくれて、とても安心し、嬉しくなりました。
ところで、中村雅俊さんのイメージは「おんな太閤記」の小一郎です。でも、この川上音二郎もすごく好きでした。
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1986年『いのち』
主人公(主演):高原未希(三田佳子)
時代:昭和
原作/脚本:橋田壽賀子
平均視聴率:29.3%
最高視聴率:36.7%
主な登場人物(演):高原正道(丹波哲郎)高原千恵(久我美子)高原佐智(石野真子)浜村直彦(役所広司)岩田剛造(伊武雅刀)岩田テル(菅井きん)中川邦之(渡辺徹)村中ハル(泉ピン子)
感想や見どころ等:
次に、「いのち」です。以下の抜粋にもありますが、この作品は大河ドラマとしてはかなりの異色作です。「大河ドラマ」と言うよりは、「朝ドラ」のようなドラマだと思います。
・大河ドラマで唯一、歴史上の実在人物が登場しない。架空の人物が主役。
・戦後日本を生き抜く新・女性像を橋田壽賀子の自分史と重ねた作品「NHK大河ドラマ大全 50作品徹底ガイド」 NHK出版
この作品は、リアルタイムでも見ていました。しかし、当時はそんなに面白いと思いませんでした。
でも、最近になって37年ぶりくらいに、【TSUTAYA DISCAS】で全話見ました。
自分でもかなり意外でしたが、正直、こんなにハマると思わなかったくらい、夢中になりました。
橋田壽賀子さんの、世界的にも有名な朝ドラ「おしん」にストーリー展開が似ています。
「いのち」ストーリー紹介
「いのち」は津軽の大地主の長女である高原未希が主人公です。空襲のケガが元で、足が不自由な妹佐智がいます。
その妹と、ガンにかかって治療が受けられない母、高原千恵の死がきっかけで医者を志します。
しかし、大地主だった実家は農地改革で没落し、医者の受験勉強費用や学費にも困ります。
その不遇にも負けず農村医療という目標を貫き、故郷津軽の屋敷を診療所に改造し医者になります。医者になった後も、様々な喜びと苦難があります。
その「様々な喜びと苦難」を少しご紹介します。
・シベリアから父正道が帰ってくるがすぐに死んでしまう
・誤診で剛造の妻初子(山咲千里)を死なせてしまう
・シアトルに留学するが、留学中に恋人直彦と別れる
・二人の子持ちで幼なじみの剛造と結婚する
・津軽の診療所が経営難となった為、親友ハルの協力により東京で病院を経営する
・姑や義理の娘と折り合いが悪く確執がある(最後は和解する)
・東京の病院経営が成功し大病院となる
・姑が認知症になり東京で世話をする
・最愛の夫剛造と親友のハルを病気で亡くす
・東京の病院の経営状態がだんだん悪くなり最後は規模を縮小する
・ラストは東京の病院を嫁征子(岸本加世子)に任せ田舎の診療所で仕事する
様々な苦難を乗り越えて、前進する未希の姿には励まされます!是非ご覧ください。
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1989『春日局』
主人公(主演):おふく/春日局(大原麗子)
時代:戦国・江戸初期
脚本:橋田壽賀子
平均視聴率:32.4%
最高視聴率:39.2%
主な登場人物(演):お安(佐久間良子)稲葉正成(山下真司)徳川家光(江口洋介)お江与(長山藍子)徳川秀忠(中村雅俊)徳川家康(丹波哲郎)斎藤利三(江守徹)お楽(若村麻由美)
感想や見どころ等:
さて、お次の「春日局」も橋田壽賀子作品です。
今回のブログでご紹介している14作品のうち、「おんな太閤記」、「いのち」、「春日局」の3作が橋田壽賀子さんのドラマです。
「春日局」戦国時代の「敗者」視点で描かれている
ところで、この作品は、以下の抜粋にあるように、戦国時代の「敗者」視点で描かれています。
明智側から本能寺の変、小早川側から関ケ原の合戦を描写し、新しい視点を作った。「NHK大河ドラマ大全 50作品徹底ガイド」 NHK出版
春日局は、NHK大河ドラマや民放のドラマでも、「権力」を持つ強い女性のイメージがあるように思います。でも、実はかわいそうな不遇な生い立ちなのです。
おふくの父は、斎藤利三。明智光秀の重臣です。父は本能寺の変の後処刑されますが、おふくも「謀反人の娘」として苦労します。
また、おふくの夫稲葉正成の主君は、小早川秀秋(香川照之)でした。
小早川秀秋といえば、関ケ原の戦いの東軍への寝返りで有名ですが、この寝返りで、戦後に秀秋と折り合いが悪くなります。
結局、正成は浪人となり、ここでもおふくは苦労します。
この不遇の数々を乗り越え、「平和な国づくり」の願いを、徳川三代将軍家光となる家康の孫竹千代に託したことで、大願成就した春日局のドラマです。
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1994年『花の乱』
主人公(主演):日野富子(三田佳子)
時代:室町
脚本:市川森一
平均視聴率:14.1%
最高視聴率:18.3%
主な登場人物(演):足利義政(市川團十郎)細川勝元(野村萬斎)山名宗全(萬屋錦之介)足利義視(佐野史郎)足利義尚(松岡昌宏)森侍者(檀ふみ)一休宗純(奥田瑛二)酒吞童子(松本白鳳)
感想や見どころ等:
さて、この「花の乱」という作品は、大河ドラマでは数少ない室町時代のお話です。
一言でいうと、室町幕府八代将軍足利義政の正室日野富子と、室町末期に起きた「応仁の乱」が中心になっています。
応仁の乱がきっかけで室町幕府は衰退していき、戦国大名が生まれるという時代の流れです。
ところで、私が感じたこの作品の見どころは以下の通りです。
・松たか子、十三代目市川團十郎白猿、野村萬斎のメジャーデビュー作品
(存在感と演技力がすご過ぎる3人)
・日野富子には出生の秘密があり、子供の頃に「もう一人の富子」と入れ替わるという面白い設定
・登場人物と演じる俳優がマッチしておりミスキャストがない
・衣装や小道具がとても上品で室町時代らしい優美さがある
大河ドラマで2度主役(「黄金の日日」・「山河燃ゆ」)をしている、松たか子さんのお父様、松本白鳳さんも、少しだけ出演されています。
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2002年『利家とまつ』
主人公(主演):まつ(松嶋菜々子)・前田利家(唐沢寿明)※夫婦のドラマなのでダブル主演
時代:戦国
原作/脚本:竹山洋
平均視聴率:22.1%
最高視聴率:27.6%
主な登場人物(演):豊臣秀吉(香川照之)佐々成政(山口祐一郎)織田信長(反町隆史)徳川家康(高嶋政宏)柴田勝家(松平健)はる(天海祐希)佐脇良之(竹野内豊)前田慶次郎(及川光博)
感想や見どころ等:
一番の見どころは、何といっても、豪華な出演者です。
若手俳優さんたちは、当時民放のトレンディドラマで主役級で大活躍していた方ばかりです。その上、脇を固めるベテラン陣は、往年の大河ドラマの名優たちです。
それでは、その豪華な出演者の方々をご紹介します。
「利家とまつ」豪華な出演者
まずは、若手俳優。若手俳優さんは上記の方の他、以下の通り主要な登場人物役で出演されています。(敬称略)
・お市 田中美里
・茶々 瀬戸朝香
・前田利長 伊藤英明
・ゆう(良之の妻) 羽田美智子
・麻阿(利家とまつの三女、秀吉の側室) 佐藤藍子
・豪(利家とまつの四女、秀吉の養女) 須藤理彩
・村井又兵衛(利家の家臣) 的場浩司
・高山右近 沢村一樹
・吉乃( 信長の側室) 森口瑤子
・石田三成 原田龍二
・浅野長政 加藤雅也
次に、往年の大河ドラマの名優さんです。以下の通り、往年の大河ドラマの名優たちが出演されています。(上記以外・敬称略)
・丹波哲郎(佐々家臣・井口太郎左衛門役)
・草笛光子(秀吉の母・なか大政所役)
・八千草薫(おねの母・たえ役)
・三浦友和(前田利久役)
・名取裕子(利久の妻・つね役)
・林隆三(今井宗久役)
・辰巳拓郎(前田長種 前田家家臣)
・中条きよし(奥村家福 前田家家臣)
・松原智恵子(奥村家福の妻・安役)
・加賀まりこ(利家の母・たつ役)
・池内淳子(成政の母・ふく役)
・萩原健一(明智光秀役)
・里見浩太朗(上杉景勝役)
・古谷一行(千利休役)
・赤木春恵(まつの乳母・うめ役)
「利家とまつ」印象深い信長と秀吉
さて、次の見どころは、印象深い「信長と秀吉」です。
歴代の「織田信長」、「豊臣秀吉」に勝るとも劣らない「反町信長」と「香川秀吉」でした。
反町隆史さんの信長は、通説にあるエキセントリックさと、人間味のある優しさが混在している魅力的な人物になっていました。
しかし、なぜ、明智光秀に謀反を起こされたのか、ちょっと分からないような好人物です。
そして、香川照之さんの秀吉は、ずば抜けた向上心と、野心みなぎる人物に描かれていました。
初めの頃は泥まみれで汚れた身なりですが、それがけっこう好きでした。
中国大返しの時の秀吉は、頭と身体全部使って人生かけている様子が、魅力にあふれていて素晴らしかったです。
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2006年『功名が辻』
主人公(主演):千代(仲間由紀恵)・山内一豊(上川隆也)※夫婦のドラマなのでダブル主演
時代:戦国
原作:司馬遼太郎
脚本:大石静
平均視聴率:20.9%
最高視聴率:24.4%
主な登場人物(演):五藤吉兵衛(武田鉄矢)法秀尼(佐久間良子)豊臣秀吉(柄本明)徳川家康(西田敏行)織田信長(舘ひろし)石田三成(中村芝翫)寧々(浅野ゆう子)
※キャストについて詳しくは以下のブログでご紹介しています。
感想や見どころ等:
さて、次は、「功名が辻」。土佐24万石の大名となる山内一豊と、内助の功で知られる千代の物語です。
「内助の功」のドラマを盛り上げる、困難、危機、悲惨な出来事や事件、命と家運をかけた選択肢など、夫婦には数々の場面が登場します。
「功名が辻」多くの苦難を乗り越える強い夫婦の絆の物語
まず、初回は千代の子供時代(永井杏)からのスタートですが、初回で両親(宅麻伸・木村多江)を亡くし放浪するという苦難から始まります。
その後も、戦国の歴史上の様々な戦、桶狭間の戦いから、大阪夏の陣まで一筋縄ではいかぬ苦難と危機。一豊の命の危険だけでなく。最愛の娘(森迫永依)を亡くすという大きな不幸もあります。
ですが、この作品は、一貫して千代の明るさと、一豊の誠実さ、そして強い夫婦の絆があります。
それはそうと、千代は少しドジな所もあります。また、一豊もちょっと戦国武将に向いてないと思われる性格なのです。でも、どんな苦難でもこの夫婦なら大丈夫と思わせてくれます。
千代はいつでも旦那様大事で、一豊を愛し大切に思う事から「功名につながる知恵」が出てくる賢い女性です。
また、一豊は優しく、誠実で愚直ですが、上川隆也さんが見事に演じておられます。一豊も、この時代の武将には珍しく側室を持たず、千代を大切にしています。
この作品は、仲間由紀恵さんと上川隆也さんだからこその、心温まる夫婦のドラマになっています。
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2008年『篤姫』
主人公(主演):篤姫(宮崎あおい)
時代:幕末
原作:宮尾登美子
脚本:田淵久美子
平均視聴率:24.5%
最高視聴率:29.2%
主な登場人物(演):小松帯刀(永山瑛太)徳川家定(堺雅人)西郷吉之助(小澤征悦)大久保正助(原田泰造)和宮(堀北真希)徳川家茂(松田翔太)幾島(松坂慶子)滝山(稲森いずみ)
感想や見どころ等:
ところで、大河ドラマファンの皆さまはご存じかもしれません。「幕末ものは視聴率が取れない」と言われています。
しかし、この「篤姫」は、高視聴率取っています。
幕末のドラマは、薩長の偉人が中心になることが多いですよね。
その中で、薩長土肥の雄藩連合と幕府、会津藩の関係性、幕府内の争い、攻めてくる外国対策等、絡んでくる人物や藩(組織、連合、グループ)等の団体が複雑で、わかりにくいです。
男性の幕末志士の登場人物が多く、戦いと工作ばかり。味方だった藩が敵になったり、敵だったのに同盟を結んだり。その上、次々に会津藩の悲劇がやって来ます。
では、「篤姫」ですが、「篤姫」には、幕末ドラマにありがちな下記のようなことがありません。
・登場人物のほとんどが男性の幕末の志士
・戦いと工作が多い
・敵味方が分かりにくい
・会津藩の悲劇がかわいそう
「篤姫」の魅力
それでは、大河ドラマ「篤姫」の魅力とは?
私の個人的な感想ですが。以下のような魅力の為、私は大河ドラマ「篤姫」がとても好きです。
・登場人物と配役がとてもマッチしている
・篤姫と島津斉彬、篤姫と今泉島津家(実家)の家族と篤姫、篤姫と幾島の関係性等、が丁寧に描かれている。
(ホームドラマ調で心温まるエピソードが多い)
・篤姫と小松帯刀、篤姫と家定、斉彬と妻英姫、和宮と家茂の、複雑な恋愛感情や夫婦の関係性が、丁寧に描かれている。(どの世代にも受け入れられる、切なくも惹きつけられるエピソードが多い)
・ストーリーと舞台が女性と大奥中心になっており、徳川将軍家の世継ぎ争いに話が集中されているため、幕末ものでありながら分かり易い展開になっている
・徳川幕府の最後の物語であるが江戸城無血開城のため悲惨なシーンがない
それはそうと、以下のブログでも、「篤姫」関連の記述があります。ご覧頂けると嬉しいです。
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2011年『江~姫たちの戦国~』
主人公(主演):江(上野樹里)
時代:戦国・江戸初期
原作/脚本:田淵久美子
平均視聴率:17.7%
最高視聴率:22.6%
主な登場人物(演):茶々(宮沢りえ)初(水川あさみ)市(鈴木保奈美)織田信長(豊川悦司)豊臣秀吉(岸谷五朗)徳川家康(北大路欣也)浅井長政(時任三郎)徳川秀忠(向井理)
感想や見どころ等:
次は、日本史上で最も有名な浅井三姉妹の物語、「江~姫たちの戦国~」です。
歴史好き、大河ドラマファン、戦国時代好きなら、この三姉妹のご紹介は不要かもしれません。
実は以前のブログに、三姉妹の母・お市の方、三姉妹の父・浅井長政、そして三姉妹の長女茶々について書きました。
今回は、以下のブログで、「江~姫たちの戦国~」ご紹介させて頂きたいと思います。
ご覧頂ければ嬉しいです。
・お市の方
・浅井長政
・茶々(淀殿)
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2013年『八重の桜』
主人公(主演):山本八重/新島八重(綾瀬はるか)
時代:幕末・明治
作:山本むつみ
平均視聴率:14.6%
最高視聴率:21.4%
主な登場人物(演):新島襄(オダギリジョー)山本覚馬(西島秀俊)川崎尚之助(長谷川博己)松平容保(綾野剛)西郷吉之助(吉川晃司)大山巌(反町隆史)西郷頼母(西田敏行)
感想や見どころ等:
さて、この「八重の桜」は、幕末の会津藩、砲術指南の家に生まれた女性、山本(新島)八重の物語です。
前半は幕末の旧幕府軍と新政府軍との戦いで、砲術の道を志す八重の活躍が描かれています。そして、戊辰戦争後の後半の物語では、同志社英学校設立に奔走する八重の姿が描かれています。
ところで、この物語は、幕末ものの特徴である「敵味方が分かりにくい」部分が比較的少ないと思います。
やはり、主人公八重の目標(志)「砲術」や「学校を作る」を通して、祖国や国の役に立ちたいという願いが中心になっているからではないでしょうか?
そして、八重だけではなく、八重の周囲の女性たちの物語にも心惹かれます。女性中心の物語に焦点を当てているため、分かり易いのかもしれません。
「八重の桜」戦国武将に勝るとも劣らぬ八重の覚悟と気迫
それはそうと、上記の「篤姫」のところで、「会津藩の悲劇がかわいそう」とお話しました。「八重の桜」では、まさに、「会津藩の悲劇」が次々に出てきます。
・二本松少年隊の悲劇
・白虎隊の悲劇
・会津若松城(鶴ヶ城)落城
上記、会津若松城(鶴ヶ城)落城では、八重が鉄砲隊を指揮します。
その「鉄砲隊を八重が指揮する事」になる場面と、八重が鉄砲隊を指揮しながら奮戦する場面。息が出来なくなるくらいの名場面だと私は思っています!
八重は弟の形見の装束に身を包み、銃を手に戦う決意をし、鶴ヶ城に入ります。
「女子は戦で戦えねぇ」という会津藩重臣たちに向かって、八重は
「戦に男も女子もねぇ。これは会津全ての戦いだ、私を戦に加えっせ。私の腕はお役に立つ。それを使わねぇなら戦いを放棄したのと同じこと」
「私は山本覚馬の妹だ。鉄砲の事なら誰にも負けねぇ」
「敵にお城は渡さぬ。仲間がやられるのを黙って見るつもりはねぇ!私たちの大事なふるさと、会津はこの手で守る」と言い放ちます。
大河ドラマ「八重の桜」第26回「八重、決戦のとき」より引用
会津武士どころか、戦国武将に勝るとも劣らぬ八重の覚悟と気迫に、会津藩重臣たちは黙るしかありません。そして、八重は鉄砲隊を指揮することになります。
「八重の桜」戦国武将顔負けの鉄砲隊司令官、八重
さて、八重は鉄砲隊を指揮することになりますが、その後の八重の活躍・奮闘ぶりもすごい迫力です!是非以下の見どころをご覧頂きたいです!
・砲弾と鉄砲玉の飛び交う鶴ヶ城の戦火はすさまじく、がれきと泥と雨水にまみれた兵士たち
・戦火の中で、自らも銃撃戦に参戦し、少年中心の鉄砲隊を勇気づけながら指揮する八重
・八重の、その恐ろしいほどの気迫。そして、りりしく美しい八重
・悲惨な場面のはずなのに、惹きつけられ息もできない心に残る場面
このかわいそうで悲惨な戦いなのに、なぜ惹きつけられるのか?
ふるさとや祖国や国を守りたいという、昔の古き良き時代の、日本人を思い出すからかもしれません。
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2015年『花燃ゆ』
主人公(主演):杉文/楫取美和(井上真央)
時代:幕末・明治
作:大島里美・宮村優子・金子ありさ・小松江里子
平均視聴率:12.0%
最高視聴率:16.7%
主な登場人物(演):楫取素彦 (大沢たかお )吉田寅次郎(伊勢谷友介)高杉晋作(高良健吾)久坂玄瑞(東出昌大)伊藤博文(劇団ひとり)桂小五郎(東山紀之)井伊直弼(高橋英樹)
感想や見どころ等:
次の作品も、幕末の女性が主人公です。今回は、朝廷(政府)方の長州藩の女性が主人公です。
主人公は、杉文(楫取美和)。吉田松陰の妹です。
前半は、兄の吉田松陰と松下村塾の門下生、幕末長州藩の志士たちと文の交流が、群像劇で描かれています。
そして、後半の物語では、文が美和と名を改め毛利家で中臈として、奥勤めする姿が描かれています。その後、姉とその夫楫取素彦と一緒に群馬に行きます。
「花燃ゆ」往年大河の主役や大河常連のベテラン俳優も多数出演
この作品には、「主な登場人物」に上記しました若手の実力ある俳優さんが出演されています。
ですが、その方たちだけでなく、以下の通り、往年の大河ドラマの主役を務めた方や、大河ドラマ常連のベテラン俳優さんも多数出演されています。(敬称略)
➡1968年大河「竜馬がゆく」主演
・江守徹(阿久沢権蔵役)
・奥田瑛二(玉木文之進役)
・山下真司(来島又兵衛役)
・高橋英樹(井伊直弼役)
➡1973年大河「国盗り物語」主演
・内藤剛志(椋梨藤太役)
・長塚京三(父:杉百合之助役)
・東山紀之(桂小五郎役)
➡1993年大河「琉球の風」主演
・檀ふみ(母:杉滝役)
・松坂慶子(都美姫役)
➡1985年大河「春の波濤」主演
・三田佳子(阿久沢せい役)
➡1986年大河「いのち」、1994年大河「花の乱」主演(女性では唯一2度主演)
・若村麻由美(椋梨美鶴役)
このような豪華な俳優陣も見どころの一つです。
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2017年『おんな城主 直虎』
主人公(主演):井伊直虎(柴咲コウ)
時代:戦国・江戸初期
作:森下佳子
平均視聴率:12.8%
最高視聴率:16.9%
主な登場人物(演):井伊直親(三浦春馬)小野政次(高橋一生)井伊直政(菅田将暉)井伊直盛(杉本哲太)今川義元(春風亭昇太)松平元康(阿部サダヲ)瀬名(菜々緒)今川氏真(尾上松也)
感想や見どころ等:
さて、最後は、「おんな城主直虎」です。
この「おんな城主直虎」、徳川家康ファンの私にとって感動的な作品でした。特に「徳川家の危機」がクローズアップされる終盤が大好きです。
ドラマの主人公の井伊直虎は、徳川四天王(酒井忠次・本多忠勝・榊原康政・井伊直政)の一人井伊直政(虎松)の後見人です。
井伊直政も、井伊直虎も、そして徳川家康も、我慢強く、大きな力に立ち向かう忍耐力と意志の強さがあります。赤穂浪士の大石内蔵助に通じるところがあります!
ところで、終盤にクローズアップされる「徳川家の危機」の最初は、信長の命で、最愛の妻瀬名と息子信康を自害させなければならなくなる事件です。
「おんな城主 直虎」終盤にクローズアップされる「徳川家の危機」
信長の命で、最愛の妻瀬名と息子信康を自害させる「徳川家の危機」については、大河ドラマファンにとっては、よくご存じの悲しい話です。
「信長ファン」にとっても、ちょっと許せないかもしれません。私は学生時代はずっと「信長ファン」でしたが、この「信康事件」、さすがにショックでした。
1983年の大河ドラマ「徳川家康」でもかわいそうで、見ごたえのある演出でした。主人公が家康なので当然かもしれません。
ですが、この「おんな城主直虎」の主人公は、家康ではないのに、完成度が非常に高く感動的、且つ興味深く楽しめました。
「おんな城主直虎」の「信康事件」:おすすめ場面
それでは、おんな城主直虎」の「信康事件」、以下箇条書きにて感動の場面をご紹介致します。
・「三河のぼんやり」と家康を呼びつつ家康と徳川家大事の、家康の妻瀬名
・命をかけて信康と徳川家を守ろうと、武田と内通したのは自分という濡れ衣を着る瀬名
・潔く、父家康を信じている聡明な息子、若殿信康
・信康を助けようとする家康の工作
・家康に力を貸し北条との密約を進める今川氏真
・抑えた低い声で表情を変えず冷酷に迫ってくる魔王信長
・親戚で幼なじみの親友瀬名を助けようとする井伊直虎
・皆の願いと尽力実らず瀬名は信康をかばい濡れ衣を着て非業の最期を遂げる
・瀬名の首を持参し北条と手を結び信長に忠誠を誓った家康
・その家康の願い聞き入れず信康をも殺す信長
・己の立場より御家の行く末を考える、皆の信頼も厚い方と信康を敬う万千代(井伊直政)
・信康様の志を継げば良いと万千代を諭す直虎
・自分の命の使い道を「虎松(万千代)を使って徳川様に争いのない世をお造り頂く」と決めた直虎
・「殿を日の本一の殿にします」と決めた万千代
・「負け戦ならば、そもそもどこで間違えたのかを確かめよ。負けた意味は次に勝つためにある」と家康に言う万千代
上記ご紹介しました、感動の場面、是非ご覧ください。おすすめします!
ところで、以下の関連ブログもご覧頂ければ嬉しいです。
『おんな城主 直虎』はU-NEXTで全話一気に観ることができます!是非ご覧ください。
歴代大河ドラマ女性が主役の14作品をご紹介します:まとめ
さて、今回のブログでは、歴代大河ドラマで女性が主役の14作品をご紹介しました。
どの作品の女性主人公も、「苦難に負けない強さを持っている」という共通点があるように思えます。
ところで、今回のブログでご紹介しました作品は、全編、総集編、短編含めれば、U-NEXT或いはTSUTAYA DISCASで見ることができます。
各作品の最後にご案内していますので、是非、大河ドラマをお楽しみください。
※(U-NEXT:本ページの情報は2024年5月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。)
このブログが読んで下さった方のお役に立てましたら幸いです。
出典:サムネイル画像 写真素材:お姫さま( matsuemonさんのプロフィール)による写真ACからの写真
・「NHK大河ドラマ大全 50作品徹底ガイド」 NHK出版
・株式会社ビデオリサーチ:NHK大河ドラマ(NHK総合 日曜20:00~) 【関東地区】NHK大河ドラマ | ドラマ | 過去の視聴率 | 週間高世帯視聴率番組10 (videor.co.jp)
・NHK大河ドラマ・ストーリー「花燃ゆ」NHK出版(前編・後編・完結編)
・「プレイバックNHK大河ドラマ時代・人物・トピックス別徹底ガイド」 NHK出版