私は中国語学習を途中のブランクはありますが、25年以上続けています。
今回のブログでは中国語学習について「何から始めるか」と「仕事に活かすための勉強方法」についてお伝えしたいと思います。
まず、「何から始めるか?」これは、やはり「声調」と「ピンイン」でしょう。この基礎をしっかりしていないと中国人と会話ができません。
そして、仕事に活かせる中国語にするまでは、「どんどん話す」です。「語学を仕事に活かす」、「語学でお金を稼ぐ」。そんな結果に結びつけるまでには根気と努力が必要です。
そして、中国語で仕事するには「中国語ならではの仕事の悩み」も知っておかれた方がよいでしょう。そのことについてもお話します。
当ブログ運営者は、大河ドラマ視聴歴40作品以上で、大河ドラマを見ることが趣味の就労ビザを専門としている行政書士です。
また、旅行の添乗員、中国語の全国通訳案内士でもあります。
大好きな大河ドラマ、資格を基にしている仕事、語学の経験をブログで発信しています。
中国語の勉強方法:「何から始める?」
まず、英語の場合で考えてみます。
英語は、中学校や高校など、最近は小学校でも授業があります。ですから、自分の英語のレベルが分かっています。なので、自分である程度勉強予定が立てられます。
例えば、自分のレベルに合わせて苦手分野から始める、得意分野から始める、TOEIC等の対策から始める、自分の仕事に応じた事から始める等。
ですが、中国語となると何から勉強したら良いのか?と悩んだりしますよね。
私の場合は、中国語を始めたのは「中国留学」でした。ですので、最初は中国の語学学校でした。まず「ピンイン」「声調」から学びました。
国内で学ぶ場合も同じだと思います。NHKのラジオ講座や、市販の参考書類も初めは「ピンイン」「声調」からのスタートです。
ですので、独学する場合も「ピンイン」と「声調」からのスタートで大丈夫です。
中国語は「ピンイン」と「声調」が大事
さて、ここでご注意です。
中国語を始める時は、日本語のできる中国人ネイティブに、「ピンイン」と「声調」を教えてもらう事をおすすめします。独学で頑張る場合も、最初は日本語のできる中国人ネイティブに教えてもらう事が良いと思います。
自分でも失敗だったと思うのは、「ピンイン」と「声調」を日本で、日本語が話せる中国人に習わずに中国に行ったという事でした。
中国語は「ピンイン」と「声調」一番重要です。それらが出来ないと中国人と会話できません。でも、正直、中国にいた頃は、愚かにもその重要さに気が付いていませんでした。
中国語には日本語にない音があります。例えば「そり舌音(ピンインでzh,ch,sh,rで表す)」です。
この「そり舌音」の発音の仕方を中国の語学学校で教えてくれました。ですが、この説明は全て中国語でした。何を言っているのかまったくわかりません。
日本語にない音の発音の仕方、例えば口の開き方、舌の位置等を、ネイティブに日本語で説明してもらうことが出来れば「ピンイン」はマスターしやすいのです。
しかし、それをしなかった私。皆さんには、是非ご注意頂きたいところです。
以下の「中国語学習の始め方」は、留学の場合でも、日本国内で中国語を始める場合でも、独学で始める場合でも、同じく、おすすめの始め方です。
国内で独学:中国語ネイティブに「ピンイン」、「声調」等発音の仕方を日本語で説明してもらい、しっかり学ぶ
海外に留学:留学前に上記の準備をしてから留学する
中国語の勉強で使う教材は?
中国語の勉強で使う教材ですが、正直なところ、自分が気に入った参考書や問題集で良いと思います。使いやすさ等、人それぞれですから。
ですが、もし、中国語に関して具体的な目標などある場合は、以下のおすすめがあります。
例えば、①資格試験が目標の場合
「中国語の全国通訳案内士の試験に合格したい」とか「HSK、中国語検定」の合格、取得目標がある場合です。その場合は、まずはその試験に沿った過去問を解くことをおすすめします。それで現時点の自分の弱点を知って、その弱点を補強する問題集をすることが良いと思います。
また、②仕事の目標がある場合
その場合は、仕事でよく使うであろう単語やフレーズが載っている参考書や単語集を暗記することがおすすめです。通訳ガイドなら「旅行で使う中国語」、工場のアテンド通訳なら「工場見学に必須な中国語」などです。
①でも②でも、根気が有れば独学できます。
仕事に活かす勉強方法は?
次に「仕事に活かす勉強方法」についてです。
これは一概に言うことはできません。なぜなら、「中国語をどんな仕事で活かしたいか」によって勉強方法は違ってくるからです。
例えば、通訳にしてもレベルがあります。同時通訳、逐次通訳、アテンド通訳など。翻訳もそうですが、分野に特化した専門的な翻訳家など。
それらの仕事は通訳翻訳の学校で専門的な勉強が必要だと思います。特化した分野については日本語での知識も必要です。独学は難しいと思います。
では、会社の中での語学を使って仕事する場合はどうでしょうか?
会社で使う業務内容の一通りを、日本語でまとめます。それを会話や文章にします。そしてそれらを外国語に翻訳して短文集と単語帳を作ります。その短文集らを暗記して仕事で使うのはおすすめです。
外国語を仕事に活かしたい場合、どのように活かしたいのか?具体的に考えてみると良いと思います。「自分はどんな仕事で外国語を使いたいのか?」について。
ところで、私の体験をお話すると、日本での仕事の時の方が中国語を使っていました。
中国語の全国通訳案内士の資格を取った後、中国語を使い仕事を始めました。通訳案内士としてのガイド、インバウンドの添乗員、中国語の接客業、アテンド通訳などです。
それでは、体験談から、中国語の全国通訳案内士の資格を取った時の勉強方法のお話をします。
中国語の全国通訳案内士の試験の問題集➡自分で作る
私が、全国通訳案内士の試験を受けた2008年頃のことです。その頃の私は全く中国や中国語に触れない環境でした。
今のように、合格するための講座とか試験対策問題集とか全くなくて、どんな勉強をしたら良いのかわかりませんでした。それで、自分なりの独学をするしかなかったのです。
- 中国語検定の問題集(2級)を繰り返し解いて覚える
- 自分で日本文化や日本の紹介をまとめた日本語文を中国語に翻訳する
- 翻訳した文を中国人の先生に添削してもらい、それを暗記して先生と会話する
この上記3つしかしませんでした。教材はほとんど手作りでした。
教材の作り方
1,日本語で書いてある日本の文化、習慣、行事の本を図書館で借りる
2,その中から試験に出そうな事柄を日本語でまとめる
3,2を中国語に翻訳する
4,3を中国語教室の先生に添削してもらう
この自作の教材を作ることは、今思うとすごくよかったと思うのです。通訳ガイドやインバウンドの添乗で、観光地を紹介するときに原稿を作ったりしますが、受験の時の経験が活かされています。
留学から帰国した後は、全国通訳案内士の二次試験(会話)対策の時は、中国語教室に通いました。この二次対策の時は、独学プラス個人レッスンで会話の練習をしました。通じない単語の発音を、「ピンイン」と「声調」等、基礎に立ち戻り徹底的に直しました。
中国語ならではの仕事のなやみ①なまり
ところで、「中国語ならではの仕事のなやみ」についても少しお話します。
通訳案内士やインバウンド通訳、アテンド通訳のお仕事では、広東省の人や香港の人、そしてご年配のお客様にお会いすることがけっこうありました。
そのため、「広東語なまりの中国語」のお客様が多くて苦労しました。きれいな標準語の中国語を話すお客様が少ないのです。私は広東省に留学していた経験がありますが、「広東省なまりの中国語」には悩まされました。
エンジニアの方のアテンド通訳した時も、お客様に聞いた信じがたい話がありました。そのエンジニアの方のご両親は自分の孫と話すとき、その方通訳してもらうとのこと。ご両親は中国の標準語を話せず、お孫さんは祖父母のなまりの中国語が分からないそうです。日本では考えられない事ですね。
中国語の場合、広東省なまりだけではなく、地方によって上海語や福建語などありますが、日本ような「なまり」ではありません。英語とフランス語の違いのように全く違う発音になります。
そんな事情から、リスニングの訓練をしていたとしても「聞き取りにくい中国語」の人との出会いがたまにあります。出会いが「たまに」な為、なかなか慣れなくて自信がなくなります。そのことでは本当によく悩みました。
中国語学習で悩まないために気をつけること
私のように、中国語学習で悩まない為に気を付ける事があります。下記のような方は語学の勉強を続けるのがしんどくなります。私も語学だけを勉強している時期や、通訳案内士の仕事をしていた前後は下記のような人でした。
・自分に厳しすぎる人
・完璧主義な人
語学で仕事するなら上記のような性格の方はご注意ください。中国語学習が辛くなってきます。
そして、とにかく、中国語を「話す」、「聞く」に慣れる事です。仕事などで場数を踏むと慣れてきて、仕事も勉強もラクになってきます。
勉強方法は、一人でも、独学でも良いので、中国語をどんどん聞いて、どんどん話す事です。仕事に関係するテキストを音読する、或いは想像しながら話す。これを毎日するだけでもすごく力になります。
そして、「外国語を話すことと異文化を楽しむこと」です!
中国語ならではの仕事のなやみ②ライバルは日本語の超上手な中国人
それはそうと、、中国語で仕事する時に、更に「やっかい」な事がもう一つあります。
それは、通訳関連の仕事をするときに「ライバル」となるのが、日本語が上手すぎる中国人であるということです。彼らの存在にも悩まされました。
通訳案内士とか、インバウンド添乗とかでは、登録している派遣会社に「日本語上手い中国人」はいませんでした。ですが、「通訳」の仕事をする場合は、山ほどライバルはいました。
「医療」とか「産業」など、業界に特化した通訳です。
私は、「通訳」を目指すほど語学が好きでも得意でもありません。ですので、最初から「通訳」は選択肢にはありませんでした。
でも、「通訳」を目指す場合、ライバルは日本人よりも「日本語の上手い中国人」の場合は多いです。ライバルが日本人ではないだけに勝負する前から緊張感が倍増する場面多かったです。
ただ、クライアントによっては、「日本人が良い」とか「日本企業で仕事したことある日本人が良い」などを希望する会社もあります。
期間が長めの仕事は「人間性」「習慣」もけっこう見られたりします。そのため、必ずしも語学力だけが求められるものでもありませんが。
ですが、やはり中国語で仕事をしたい方は、彼らの存在は無視できないでしょう。
中国語を仕事で活かすことのやりがい
さて、上記では中国語に関するなやみをお話しました。
しかし、もちろん「なやみ」ばかりではありません。中国語は苦労が多く、継続が困難であるがゆえに、「やりがい」が大きく達成感もあります。
それに、「中国語で仕事ができる日本人」が周りにあまりいません。そのため、何かの機会に名前を覚えてもらいやすいというメリットもあります。
会社員時代もそうでしたが、添乗員業務をしていても「全国通訳案内士」の資格のおかげで、仕事の紹介が多くもらえました。
また、現在、行政書士業務をしていても、名前を覚えてもらいやすかったり、中国語を活かせる機会もあり、他の行政書士との差別化になります。
中国語の勉強は何から始める?仕事に活かす勉強方法は?:まとめ
今回のブログでは、
・中国語の勉強は何から始める?
・仕事に活かす勉強方法は?
◆中国語の始め方としては
中国語ネイティブに「ピンイン」、「声調」等発音の仕方を日本語で説明してもらい、しっかり学ぶ
◆仕事に活かす勉強方法としては
「中国語をどんな仕事で活かしたいか」によって勉強方法は違ってきます。ですので「自分はどんな仕事で外国語を使いたいのか?」について、具体的に考えてみることをおすすめしました。
◆中国語で仕事する場合の「中国語ならではの仕事の悩み」
「なまりのキツイ中国語」と「ライバルは日本語の超上手な中国人」についてもお話しました。
中国語を続けることは、なかなか根気が要りますが、続けるコツは、「大げさに考えないこと」です。すごい勉強をやろうと思わず、私は「やらないよりマシだろう」と思って続けました。
今も中国語学習継続中です。中国語学習されている方、一緒に頑張っていきましょう!
別のブログでも、中国語学習について書いています。ご覧痛ければ嬉しいです。
このブログが読んで下さった方のお役に立てましたら幸いです。