行政書士の資格を取ろうと思った理由

行政書士
David SchwarzenbergによるPixabayからの画像

実は、私は行政書士という仕事の存在を知りませんでした。

「行政書士」と名乗る人にも出会ったこともありませんでした。まして、行政書士がどんな仕事をする人かなどもわかるはずもありません。

そんな私が行政書士の資格を知ったのは偶然でした。日本に住む外国人の生活面支援のボランティア通訳の活動で、偶然「行政書士」という仕事を知ったのです。

その時、昔、「いつか独立して専門的な仕事で日本企業の役に立ちたい」という目標があった事を思い出しました。その目標が、行政書士の資格を取るきっかけとなりました。

今回のブログでは、私が、「行政書士」の資格を取ろうと思った理由をお話したいと思います。

当ブログ運営者は、大河ドラマ視聴歴40作品以上で、大河ドラマを見ることが趣味の就労ビザを専門としている行政書士です。

また、旅行の添乗員、中国語の全国通訳案内士でもあります。

大好きな大河ドラマ、資格を基にしている仕事、語学の経験をブログで発信しています。

通訳案内士の資格が活かせず焦る

まず、最初に、行政書士の資格の話なのに、通訳案内士の資格の話から始めることをお許しください。

なぜなら、通訳案内士の資格を取らなければ、行政書士という仕事を知らなかったからです。

「通訳案内士」の資格を取った2009年のことです。当時は、通訳案内士の仕事で新人ができるような仕事はほとんどなかったと思います。(私が探せてなかっただけかもしれませんが)

その為、登録していた添乗員の派遣会社から頂いた仕事をしていました。インバウンド系の簡単な手伝いや、添乗員の受付を手伝う仕事でした。

ですが、中国語を使う機会がほとんどなく焦っていました。

会社に入って中国語を使う事務系の仕事ならたくさんありました。

でもその仕事をしてしまったら、いつ来るかわからない通訳案内士の仕事を待つことができません。ですので、単発のアルバイトしかできませんでした。

何とか中国語が使える仕事はないか?と探していました。もし無理ならボランティアでも良いので中国語を使う機会が欲しいと思っていました。

行政書士の資格を偶然知る

さて、そんな時でした。

「ボランティア通訳」を募集しているNGO団体を見つけました。日本に住む外国人の生活面支援の通訳をする活動でした。「ボランティア」なのでもちろんお給料は頂けません。

でも語学力を鍛える場所が得られると思い、そのボランティア通訳をすることにしました。その団体には英語やスペイン語、ポルトガル語の通訳の方もいました。

しかし、月に3,4回行っていましたが当てが外れてしまいました。相談に来る外国人がすごく少なかったのです。中国語の練習になるという目的は達成されず落ち込みました。

でも、思いがけずNGO団体で得た情報から「行政書士」という存在を知ったのです!

半年に一度くらい、「専門家」が来て外国人の方の相談にのるとのこと。その専門家こそが「行政書士の先生」でした。

行政書士の資格の試験や仕事内容を調べる

早速、「行政書士」の仕事を調べてみました。

行政書士とは?

行政書士は、行政書士法(昭和26年2月22日法律第4号)に基づく国家資格者で、他人の依頼を受け報酬を得て、官公署に提出する許認可等の申請書類の作成並びに提出手続代理、遺言書等の権利義務、事実証明及び契約書の作成、行政不服申立て手続代理等を行います。            日本行政書士会連合会のホームページより

「官公署へ提出するいろいろな業務の書類を作成したり、その業務に伴う相談などに応ずる専門の人」ということがわかりました。

その「いろいろな業務」の中の1つが「外国人の在留許可申請の入管業務」でした。ちょっと調べてみました。

日本に来たい外国人や日本にいる外国人の在留資格を取る仕事らしいのです。「行政書士」という仕事への関心が高まりだしました。

そして、行政書士試験について調べてみました。「法律系」の資格であることがわかりました。そして、何と!試験科目には「民法」「行政法」「憲法」等があること。

つまり、「法律の勉強が必要であること」等がわかりました。私は、今まで「法律」について勉強した事は全くありません。

なじみのない法律、難しい印象しかない法律の勉強。嫌な予感がしました。

すぐに書店へ行きました。行政書士試験の過去問等を見ました。

「日本語なのに何を言っているのか全くわからない!」愕然としました!すぐに「無理」と思ってあきらめました。

でも、何故か、あきらめてしまうことにすごく抵抗を感じたのです。それで、「入管業務」についてもう少し調べることにしました。

「入管業務」について調べる

とりあえず、「入管業務」ってどんな仕事をするのか、ネット検索や書店、図書館等で調べました。

「入管」は、入国管理局の略称で、出入国在留管理庁の地方にある「支局」や「出張所」のこと。

どうやら、新たに日本に来る外国人や、日本にいる外国人の為に在留資格(通称:ビザ)を取る時に申請するところが「入管」らしいのです。

外国人は、日本で生活するには、ビザが必要なのです。例えば、勉強する為に、就職する為に、結婚するために、等。そのビザ取得に、行政書士が関わることが出来るらしいと分かりました。

とても魅力的な仕事だなと感じました。ですが、法律の勉強をすることには抵抗があります。

ところで、その数日後。思いがけない事がわかりました。

NGO団体の「ボランティア通訳」で行政書士の人がされていた仕事は「外国人に対するアドバイス」でした。ですが、「外国人にアドバイスする仕事」だけではないという事がわかったのです。

日本の会社の人事担当者や責任者に外国人雇用のアドバイスもするそんな業務も、行政書士の方がされていることを知りました。

冷静になって考えれば人材紹介業も、人材にも、会社側にもアドバイスはするのだから、行政書士もできるだろうと予測できます。

ですが、そのように考え付かないほど、私にとって「行政書士の仕事」は未知な仕事でした。

昔の「やりたいこと」が行政書士の資格につながる

さて、思いがけず、行政書士が日本の会社の人事担当者や責任者に外国人雇用のアドバイスもしていることを知りました。

「日本企業の人事担当者や責任者と人材雇用の話をする」という事は、昔、自分が中国や香港でしていた仕事です。

会社の人材関係の募集内容、ニーズ、お困り事を聞いてご相談にのります。そして希望に合った人材の方をご紹介します。その仕事にとてもやりがいを感じていました。

その時に、「いつか、独立して、日本の会社の役に立つ専門的な仕事が出来たらいいのに」と思っていました。それは、夢か目標か分からないレベルの「やりたいこと」でした。

そして、思いがけず気づきました。この「入管業務」が、自分のやりたかった事だ!ということに。

おまけに、行政書士は「独立開業」できる国家資格でした。行政書士の資格を取って独立開業し、入管業務をしよう!

思いがけないところから、自分のやりたかった仕事に出会えたのです!こんな出会い(きっかけ?)があるとは思いもよらないことでした。

「やりたいこと」がクリアな目標になる

さっきまでは、法律の文面の難しさに資格取得を止めようと思っていたのに。突然「何とかなる、絶対に!」、「何が何でも合格する」といつの間にか思い込んでいました。

その後、「何が何でも合格する」という強いモチベーションは、クリアな目標になりました。

「入管業務」の中でも、会社側の日本人に「就労系のビザ」の話ができるようになりたい!という明確な目標になってきました。

私は、「就労系ビザの仕事がしたい」から行政書士の資格が取りたいのだと思ったのです。

しかし、実は、私には心配もありました。その「就労系のビザ」の仕事をどうやって探すのか?それを考えると受験勉強に身が入らないときもありました。

でも、その心配は後で考えることにして、「就労系ビザの仕事をする」為に頑張りました。そして、念願かなって「行政書士」の資格を取りました。

行政書士の資格を取ろうと思った理由:まとめ

私の「行政書士の資格を取ろうと思った理由」は、昔の「やりたかったこと」だったからです。

ですが、「行政書士の資格取得」は今まで経験した仕事や留学や勉強などが少しずつ積み重なってできた「目標」だったような気がします。

行政書士を目指す方はそれぞれの理由があると思います。

実は、「行政書士」は、開業する方も多いですが、廃業される方も多い資格です。資格を取る前よりも、資格を取ってからの方が苦労する資格だと思います。

「開業して続けていく」のが、とても難しい資格かもしれません。

でも、行政書士」は業務範囲が広く、可能性の大きい、可能性を自分で広げられる仕事だと思います。

あきらめないで、せっかく「行政書士」をやってみたい!と思われたのですから頑張って頂きたいです。

苦しい時ほど、「行政書士」をやってみたい!と思った時の気持ち(資格を取りたい理由等)を忘れないようにして下さい。

受験勉強中の方は、合格後の楽しいことを具体的に想像してください。そして、ご自分の状況、性格、習慣に合った勉強方法を選んで、ご自分のペースで頑張ってください。

資格を取得されて間もない方は、今までのご自分のキャリアが活かせる行政書士業務に特化してみては如何でしょうか?

私も、まだまだこれからやってみたいこと、試したい事いっぱいあります。引き続き頑張ります!

このブログが読んで下さった方のお役に立てれば幸いです。