平安時代と源平合戦の大河ドラマ歴代6作品!

大河ドラマ

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2024年の大河ドラマは、「光る君へ」。時代は平安中期です。

「光る君へ」は、大河ドラマ史上で、最も古い時代を取り上げた「風と雲と虹と」の次に古い時代ではないでしょうか?

さて、下に、古い時代の大河ドラマを集めてみました。

1, 風と雲と虹と(1976年)
2, 光る君へ(2024年)
3, 炎立つ(1993年)
4, 新平家物語(1972年)
  平清盛(2012年)
5, 源義経(1966年)
  義経(2005年)

今回のブログでは「平安時代と源平合戦の歴代大河ドラマ6作品」をご紹介します。

尚、「草燃える」(1979年)と「鎌倉殿13人」(2022年)は、鎌倉・室町時代の大河ドラマを取り上げる別の機会にご案内させて頂きます。

当ブログ運営者は、大河ドラマ視聴歴40作品以上で、大河ドラマを見ることが趣味の就労ビザを専門としている行政書士です。

また、旅行の添乗員、中国語の全国通訳案内士の経験もあります。

大好きな大河ドラマ、資格を基にしている仕事、語学の経験をブログで発信しています。

  1. 平安時代と源平合戦の歴代大河ドラマ6作品は?
  2. 関東の平安時代「風と雲と虹と」(1976年)主演:平将門(加藤剛)
  3. 東北の平安時代「炎立つ」(1993年)主演:渡辺謙(藤原経清・泰衡)村上弘明(藤原清衡)
    1. 「炎立つ」第1部「北の埋み火」主なキャスト
    2. 「炎立つ」第1部「北の埋み火」見どころとストーリー①
    3. 「炎立つ」第1部「北の埋み火」見どころとストーリー②
    4. 「炎立つ」第2部「冥き稲妻」主な配役とストーリー
    5. 「炎立つ」第2部「冥き稲妻」ストーリー
    6. 「炎立つ」第2部「冥き稲妻」見どころ
    7. 源平時代「炎立つ」第3部「黄金楽土」見どころと主な配役
  4. 源平時代「新平家物語」(1972年)主演:仲代達矢(平清盛)
    1. 「新平家物語」の印象的な場面:平清盛の出生の秘密
    2. 「新平家物語」の印象的な場面:清盛と常盤御前
  5. 源平時代「平清盛」(2012年)主演:松山ケンイチ(平清盛)
    1. 「平清盛」主な男性キャストの一言感想・見どころ等:①源平の若き棟梁
    2. 「平清盛」主な男性キャストの一言感想・見どころ等:②源平棟梁
    3. 「平清盛」主な男性キャストの一言感想・見どころ等:③平家の家臣
    4. 「平清盛」主な男性キャストの一言感想・見どころ等:④王家の帝
    5. 「平清盛」主な男性キャストの一言感想・見どころ等:⑤帝と王家に仕えた人
    6. 「平清盛」主な女性キャストの一言感想・見どころ等:①平家の棟梁の妻
    7. 「平清盛」主な女性キャストの一言感想・見どころ等:②源氏の棟梁の妻
    8. 「平清盛」主な女性キャストの一言感想・見どころ等:③白河院に翻弄された女性
  6. 源平時代「源義経」(1966年)主演:尾上菊五郎(源義経)
    1. 「源義経」ドラマは頼朝と義経の初対面から始まる!
    2. 「源義経」緒形拳演じる弁慶の立ち往生!一見の価値あり
    3. 「源義経」主演とヒロインは寺島しのぶさんのご両親
  7. 源平時代「義経」(2005年)主演:滝沢秀明(源義経)
    1. 「義経」私が好きな見どころ:①常盤が3人の息子の助命で清盛の元へ
    2. 「義経」私が好きな見どころ:②牛若は鞍馬寺に入り、自分の出自を知る
    3. 「義経」私が好きな見どころ:③運命の出会い 武蔵坊弁慶・静
    4. 「義経」私が好きな見どころ:④伊豆の頼朝が政子と出会う
    5. 「義経」私が好きな見どころ:⑤奥州での義経
    6. 「義経」私が好きな見どころ:⑥伊豆の頼朝挙兵を知り頼朝の元へ
    7. 「義経」私が好きな見どころ:⑦平家追討の戦陣へ
    8. 「義経」私が好きな見どころ:⑧静が鎌倉で頼朝と対面
    9. 「義経」私が好きな見どころ:⑨静が鶴岡八幡宮で舞う
  8. 平安時代と源平合戦の歴代大河ドラマ6作品:まとめ
  9. 平安時代と源平合戦の歴代大河ドラマ6作品:出典

平安時代と源平合戦の歴代大河ドラマ6作品は?

まず、今回ご紹介する6作品は以下の通りです。

風と雲と虹と(1976年)➡全編は【TSUTAYA DISCAS】で視聴できます。総集編はU-NEXTで視聴できます。
炎立つ(1993年)➡全編【TSUTAYA DISCAS】で視聴できます。
新平家物語(1972年)➡総集編を【TSUTAYA DISCAS】で視聴できます。
平清盛(2012年)➡「平清盛」は全編をU-NEXTで視聴できます。
源義経(1966年)➡総集編を【TSUTAYA DISCAS】で視聴できます。
義経(2005年)➡「義経」は全編をU-NEXTで視聴できます。

黄色マーカーの作品は全編・総集編をU-NEXTで視聴できます。
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(U-NEXT:本ページの情報は2024年9月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。)

関東の平安時代「風と雲と虹と」(1976年)主演:平将門(加藤剛)

それでは、最初にご紹介するのは、1976年の最も古い時代の大河ドラマ「風と雲と虹と」です。

番組DATAでご覧ください。

番組DATA:大河ドラマ第14作「風と雲と虹と」
放送期間:1976年(昭和51年)1/4~12/26
原作/題字:海音寺潮五郎
脚本:福田善之
最高視聴率:30.1%
平均視聴率:24.0%
主人公:平小次郎将門
主演: 加藤剛
配役:藤原純友(緒形拳)
   貴子(吉永小百合)
   良子(真野響子)
   平太郎貞盛(山口崇)
   平三郎将頼(高岡健二)
   鹿島玄明(草刈正雄)
   鹿島玄道(宍戸錠)
   詮子(星由里子)
   小督(多岐川裕美)
   平国香(佐野浅夫)
   源護(西村晃)
   田原藤太(露口茂)
   正子(新珠三千代)
   平良将(小林桂樹)
・舞台は平安中期。貴族社会に挑む武士将門を加藤剛が熱演!
・誠実で正義感の強い平将門、豪放な藤原純友。律令制度の崩壊という歴史の転換点の中で出会った二人の武将の夢とロマンを描く。
・「平将門」を演じたい、そんな加藤剛の一言から実現した作品といわれる。
・吉永小百合演じる貴子姫。その波乱の人生も視聴者の注目を集めた。
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「風と雲と虹と」は全編【TSUTAYA DISCAS】総集編をU-NEXTで視聴できます。

東北の平安時代「炎立つ」(1993年)主演:渡辺謙(藤原経清・泰衡)村上弘明(藤原清衡)

次にご紹介する作品は、3番目に時代が古い大河ドラマ「炎立つ」です。

上記の「風と雲と虹と」で、主人公平将門(加藤剛)は平貞盛(山口崇)と藤原秀郷(露口茂)に滅ぼされますが、この藤原秀郷を祖先に持つのが、「炎立つ」の主人公藤原経清なのです。

栃木県庁HP:人物「江戸時代以前」藤原秀郷

奥州藤原氏と平泉のはじまり:奥州藤原氏と平泉のはじまり

ところで、この「炎立つ」は放送期間が8ヶ月しかありませんでした。ですが、第1部と第2部のストーリー展開にはハラハラドキドキさせられました。

特に、「炎立つ」の第2部「冥き稲妻」は、私の好きな大河ドラマベスト5に入る作品です。

番組DATA:大河ドラマ第32作「炎立つ」
放送期間:1993年(平成5年)7/4~1994年(平成6年)3/13
原作:高橋克彦
脚本:中島丈博
最高視聴率:21.6%
平均視聴率:17.7%
語り:寺田農
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「炎立つ」は全編を【TSUTAYA DISCAS】で観ることができます!是非ご覧ください。

毛越寺について │ 毛越寺
岩手県平泉、天台宗別格本山毛越寺は、国の特別史跡、特別名勝に二重指定された、平安時代の優美な浄土庭園に境内の四季折々の花が彩る観光地です。

「炎立つ」第1部「北の埋み火」主なキャスト

まず、「炎立つ」の最初は、征夷大将軍坂上田村麻呂、北の蝦夷の族長阿弖流為と副将の母礼が登場します。

そのシーンも見どころのひとつですが、佐藤慶さん、里見浩太朗さん、塩見三省さんが、二役をされています。

第1部 北の埋み火
主人公:藤原経清
主演:渡辺謙
配役:結有(古手川祐子)
   安倍貞任(村田雄浩)
   安倍宗任(川野太郎)
   平永衡(新沼謙治)
   菜香(鈴木京香)
   流麗(財前直見)
   小田忠平(稲垣吾郎)
   母礼/安倍良照(塩見三省)
   吉彦秀武(蟹江敬三)
   清原武貞(名高達郎)
   乙那(寺田稔)
   紗羅(多岐川裕美)
   吉次(西村晃)
   佐藤浩市(源義家)
   坂上田村麻呂/源頼義(佐藤慶)
   阿弖流為/安倍頼良(里見浩太朗)
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「炎立つ」第1部「北の埋み火」見どころとストーリー①

さて、「炎立つ」の見どころと詳しいストーリーは別ブログでご紹介する予定ですが、今回は厳選しての見どころを以下にまとめました。

大雪の中の戦闘シーンがすごい迫力。戦闘以外でも大雪原、猛吹雪を行軍するシーンを見て、本気で俳優さんやスタッフさんが遭難するのではないか?と心配するほどです。

・大雪原だけでなく、春の東北の野山も素晴らしくきれいです。

・見慣れた平安・源平の衣装や鎧等の戦装束と異なる、安部側の衣装や戦装束も大きな見どころです。特に古手川祐子さん、鈴木京香さん、財前直見さんの衣装は見ていて飽きないです。

・真っ白な大雪原の中、里見浩太朗さん演じる真っ白な装束の阿弖流為の美しさには驚かされます。

安倍氏の婿である藤原経清の苦悩を渡辺謙さんが繊細に演じておられます。個人的には1987年大河「独眼竜政宗」の伊達政宗より好きな役柄でした。

佐藤浩市さんの「八幡太郎義家」はかっこ良すぎです!「八幡太郎義家」は源平時代の大河ドラマにはよく出てくる名前です。戦国時代の大河ドラマにその名が登場することもある有名人だと思います。源氏の東国に勢力基盤をつくった「八幡太郎義家」!「炎立つ」には、その「八幡太郎義家」が登場します。

「炎立つ」第1部「北の埋み火」見どころとストーリー②

・絶大な軍事力と財力を持つ阿部氏が治める東北地方奥六郡に目を付けた源氏の棟梁源頼義(佐藤慶)。その執念深い戦いと陰謀のストーリーに圧倒されます。

・源氏の棟梁源頼義に関して、昔は仇役としてしか見ていなかったです。ですが、今観返すと自分が死んだ後の息子や子孫の事まで考える、その凄まじい執念には恐れ入ります。

第8回「黄海の戦い」で、源頼義と息子義家がまし討ちにされた平永衡(新沼謙治)のことで諍いになります。その時の父源頼義の思いにはちょっと感動しました。

・源頼義の罠にかかる安倍貞任(村田雄浩)。言いがかりをつけられだまし討ちに遭う平永衡(新沼謙治)。そして、最後にのこぎり引きで非業の最期を遂げる藤原経清。滅ぼされた安倍氏の無念の場面を心に第2部を見て頂きたいです。

・源平合戦の義経と奥州藤原氏との関りと因縁が、安倍氏と源氏の前九年合戦から始まります。安倍氏、源氏、奥州藤原氏の因縁と執念のドラマストーリーです。

平泉の歴史:前九年合戦と後三年合戦

「炎立つ」第2部「冥き稲妻」主な配役とストーリー

さて、第1部と第2部は時代が近いので、1部から引き続き2部に出てくる人物もいます。以下は、2部で新たに登場する主要人物です。

第2部 冥き稲妻
主人公:藤原清衡
主演:村上弘明
配役
清原真衡(萩原流行)
清原家衡(豊川悦司)
貴梨(坂本冬美)
岐巳(高橋かおり)
清原成衡(米山望文)
村雨(李麗仙)
柾(洞口依子)
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「炎立つ」第2部「冥き稲妻」ストーリー

ところで、「冥き稲妻」について、簡単なストーリーをご紹介します。

・母の結有(古手川祐子)が父の仇清原氏に嫁いで仇の子供を産んだ。この事で卒倒しそうなショックを覚える幼い清丸(後の藤原清衡))。そして母に不信感を抱く。

・父の仇の子を産んだ母を責める元服した清衡(福原学)。その清衡は母から「清原を滅ぼす復讐」を暗闇の中で打ち明けられる。実家安倍一族を滅ぼされ、愛する夫経清(渡辺謙)を殺された結有は清原氏を呪っていた。

・父藤原経清をのこぎり引きで殺した源頼義・義家親子(佐藤慶・佐藤浩市)を憎んでいた清衡(村上弘明)が乙那(寺田稔)の導きで源義家と初めて対面する。

・清原氏と組んで安倍氏を滅ぼした源氏の棟梁義家はそのことを心から悔いていた。義家は清衡(村上弘明)の事が好きだった。義家は清衡に助力し清衡の弟(母の結有が生んだ家衡(豊川悦司))と清原氏を滅ぼそうとする。

・清原氏を滅ぼす事を誓った母のはずだった。しかし、母は幼い時から家衡を溺愛し復讐や恨みを忘れてしまったのではないかと苦悩する清衡。

・父の違う弟家衡との対立。妻子を犠牲にしてまでも長年の父の仇清原氏を滅ぼし、弟家衡を殺す清衡。そして、奥州藤原氏の栄華の礎を築く。

 

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「炎立つ」第2部「冥き稲妻」見どころ

それでは、次に、「炎立つ」第2部「冥き稲妻」見どころは?

・元服した清衡(福原学)が母の結有(古手川祐子)から「清原を滅ぼす復讐」を暗闇の中で打ち明けられる清衡。その時の古手川祐子さんの凄まじい迫力は必見!です。

・古手川祐子さん演じる母結有は最初、復讐心に燃えていました。が、時が経つにつれ、その復讐を忘れたかのような様子です。結有は、清原家で平和に暮らし弟家衡(豊川悦司)大事になります。
その甘えん坊坊ちゃん家衡を演じているのが豊川悦司さん。まだそんなに有名でなかった頃の若い豊川悦司さんが興味深いです。

・清原一族の棟梁清原真衡(萩原流行)には子供がいません。自分の跡継ぎとして、血のつながった弟家衡(豊川悦司)ではなく通常では考えられない策略で跡継ぎを決めます。結局最後は恐ろしい死に方をする真衡。
尋常ではない憎々しい策略家を萩原流行さんが見事に演じておられハラハラドキドキ感が高まります!

・真衡(萩原流行)の死後、清衡と家衡は争う事になります。復讐心に燃えながらも、聡明で思慮深く用意周到な村上弘明さん演じる清衡は、文句なしでかっこいいです。

・家衡は清衡の妻子を人質に取ります。結局清衡は愛しの妻貴梨(坂本冬美)と可愛い子供二人を犠牲にします。
その選択をしなければならない、清衡の腸が千切れるほどの苦渋の決断の場面。「炎立つ」のドラマで私が一番忘れられない見どころです。

源平時代「炎立つ」第3部「黄金楽土」見どころと主な配役

さて、この第3部ですが、奥州藤原氏から見た「源平時代」が描かれます。

義経のドラマには必ず奥州藤原氏が登場します。ですが、「炎立つ」でのストーリー展開は、大河ドラマでよくある「義経サイド」の奥州藤原氏の話ではありません。

ですので、奥州藤原氏側から見た「鎌倉の頼朝対策」、「義経の対処」そして、今まであまりクローズアップされていない「源氏との因縁の結末」が見どころです

後ほどご紹介する2005年大河ドラマ「義経」との見比べも面白いのではないでしょうか。

それはそうと、1部が1049年の安倍貞任(村田雄浩)の婚礼から始まり、最後の3部は源平時代になります。

奥州藤原氏滅亡までのドラマなので、途中描かれない時代があるにせよ、140年くらいの長い歴史ドラマですね。

第3部 黄金楽土
主人公:藤原泰衡
主演:渡辺謙
配役:源義経[九郎](野村宏伸)
亜古耶(中川安奈)
三浦浩一(藤原国衡)
橘似(紺野美沙子)
藤原基顕(中原丈雄)
常盤(松田美由紀)
倫子(真野響子)
薫子(中嶋朋子)
藤原基成(林隆三)
弁慶(時任三郎)
西行(柳生博)
後白河法皇(中尾彬)
源頼朝(長塚京三)
藤原秀衡(渡瀬恒彦)

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【公式】関山 中尊寺[岩手県平泉 天台宗東北大本山]
岩手県平泉町。天台宗の東北大本山、中尊寺の公式ホームページ。2011年6月世界文化遺産登録。金色堂はじめ3000余点の国宝・重要文化財を伝える東日本随一の平安仏教美術の宝庫。

源平時代「新平家物語」(1972年)主演:仲代達矢(平清盛)

それでは、ここからは、いよいよ源平の時代の到来!になります。

まずは、平家のご紹介から。番組DATAをご覧ください。

番組DATA:大河ドラマ第10作「新・平家物語」
放送期間:1972年(昭和47年)1/2~12/24
原作:吉川英治
脚本:平岩弓枝
最高視聴率:27.2%
平均視聴率:21.4%
主人公:平清盛
主演:仲代達矢
配役:平時子(中村玉緒)
   平時忠(山崎努)
   源頼朝(高橋幸治)
   北条政子(栗原小巻)
   祇園女御(新珠三千代)
   建礼門院徳子(佐久間良子)
   常盤御前(若尾文子)
   平重盛(原田大二郎)
   平宗盛(勝呂誉)
   平頼盛(山本学)
   平敦盛(中村勘九郎(勘三郎))
   平経盛(郷ひろみ→古谷一行)
   源義経(志垣太郎)
   後白河法皇(滝沢修)
   信西(小沢栄太郎)
   阿部麻鳥(緒形拳)
・平清盛の生い立ちから平家一門が政権を獲得して栄華を極めた様、そして源頼朝、義経兄弟によって壇ノ浦の藻くずと消えゆくまでを描く。
・大河ドラマ10作目にふさわしい豪華キャストで繰り広げられる王朝絵巻。
・原作は、吉川英治が7年の歳月をかけて書き上げた”現代の古典”と言われる名作。
・主要な役だけでも30人を超えた、大河ドラマ以外では現実不可能な豪華キャスト。
・ロケ撮影は第1回放送の冒頭シーン「厳島神社」のみで、他はすべてスタジオ収録。
「NHK大河ドラマ大全 50作品徹底ガイド」 NHK出版
総集編を見て、ロケ撮影が無いと思いましたが、これは意図的だったんですね!

「新平家物語」の印象的な場面:平清盛の出生の秘密

次に、「新平家物語」の総集編で、私が印象に残った場面をご紹介します。

まずは、やはり、「平清盛の出生の秘密」です。2012年の「平清盛」でも、平忠盛の実子ではないという事が、ドラマの重要な要となっています。

そして、この「新平家物語」でも、「平忠盛の実子ではない」という設定でした。

「新平家物語」の総集編では、主演の仲代達矢さんの清盛が出てくる前に、少年時代の平太(のちの清盛)の苦悩として描かれていました。

「新平家物語」では、清盛の生みの母は祇園女御です。白河院が平忠盛に祇園女御を下げ渡したということです。

母と清盛は口論し、清盛は母の事を「けがわらしい!」と言って母の頬を叩きます。

「新平家物語」では、平経盛等の何人かの弟は忠盛と祇園女御の子供という事になっていますが、祇園女御は平太や弟たちを捨てて出ていきます。

しかし、父の忠盛は清盛を「子」と思い、清盛も忠盛を「父」と思っています。互いに大切に思いやっているところは、「平清盛」と同じです。

かなり強烈な、最初の展開です!

それはそうと、平経盛の少年時代を、まだあどけない郷ひろみさんが演じておられたのも強烈でした。

「新平家物語」は、総集編を【TSUTAYA DISCAS】で視聴できます!是非ご覧ください。

「新平家物語」の印象的な場面:清盛と常盤御前

ところで、清盛と常盤御前の場面は、ショックだったため印象的です。

「平清盛」での描かれ方が良すぎたためか、「新平家物語」の清盛と常盤御前にはついていけませんでした。

総集編なので途中をカットされているのかもしれませんが、常盤御前があっさりと清盛の愛妾になってしまう展開が「普通」すぎて残念でした。

「義経」や「平清盛」の常盤御前にはかなり同情しました。どちらのドラマも潔さが伝わってきて、かっこいいとさえ思いました。

※「義経」常盤御前:稲森いずみさん、「平清盛」常盤御前:武井咲さん。

それだけに「新平家物語」の常盤御前が、かなり残念に思えたのかもしれません。

「ただの男と女で出会いたかった」(清盛)、「それは常盤も」(常盤御前)

この会話も、ちょっとどうなの?と思いましたが、若尾文子さん演じる常盤御前の美しさが尋常ではなかったので、仕方ないのかもしれないと思いました。

源平時代「平清盛」(2012年)主演:松山ケンイチ(平清盛)

さて、続いての主役もタイトル通り、「平清盛」です。この「平清盛」は、戦国武将顔負け、清盛のサクセスストーリーになっています。

「武士が世の中を動かすようになるまでのドラマ」が、魅力的、感動的に描かれています。

平忠盛(清盛の父:中井貴一)、平清盛(松山ケンイチ)、源義朝(頼朝の父:玉木宏)、源頼朝(岡田将生)が「武士の世の中」を作り出します!

それでは、番組DATAと主なキャストをご覧ください。

番組DATA:大河ドラマ第51作「平清盛」
放送期間:2012年(平成24年)1/8~12/23
作:藤本有紀
語り:岡田将生(源頼朝)
最高視聴率:17.8%
平均視聴率:12.0%
主人公:平清盛
主演:松山ケンイチ
配役:平時子(深田恭子)
   源義朝(玉木宏)
   後白河法皇(松田翔太)
   佐藤義清/西行(藤木直人)
   宗子/池禅尼(和久井映見)
   平家貞(中村梅雀)
   明子(加藤あい)
   平忠正(豊原功補)
   平重盛(窪田正孝)
   平時忠(森田剛)
   鳥羽院(三上博史)
   崇徳院(井浦新)
   待賢門院璋子(檀れい)
   美福門院得子(松雪泰子)
   建春門院滋子(成海璃子)
   祇園女御/乙前(松田聖子)
   舞子(吹石一恵)
   白河院(伊東四朗)
   源為義(小日向文世)
   由良御前(田中麗奈)
   常盤御前(武井咲)
   源頼朝(岡田将生)
   源義経(神木隆之介)
   北条政子(杏)
   北条時政(遠藤憲一)
   信西(阿部サダヲ)
   平盛国(上川隆也)
   平忠盛(中井貴一)
・平安時代末期、荒廃した京を舞台に平清盛の生涯を新解釈で描いた話題作。
・「新・平家物語」以来40年ぶりとなる、平清盛が主人公のドラマ。
・平家を滅ぼした頼朝が”語り”を務める
・”清盛対義朝”の友情と葛藤を、松山ケンイチと玉木宏が演じた。
「プレイバックNHK大河ドラマ時代・人物・トピックス別徹底ガイド」 NHK出版

「平清盛」はU-NEXTで全話一気に観ることができます!是非ご覧ください。

音戸の瀬戸公園 - 呉市ホームページ

「平清盛」主な男性キャストの一言感想・見どころ等:①源平の若き棟梁

ところで、「平清盛」のストーリー、人物、見どころは、今後別ブログで詳しくご紹介する予定です。今回は厳選してお伝えします。

まずは、男性キャストから。源平の若き棟梁です。

平清盛(松山ケンイチ)
清盛の実の父は白河院、母は白拍子舞子という設定。この出生に若い頃の清盛は悩み続けます。しかし、育ての父平忠盛の愛情と野心を受け、平家の棟梁になってからは忠盛の志「武士の世」への野心と海や異国への夢を持って、がむしゃらに政治の頂点に向かいます。真っ直ぐで傷つきやすい若者でしたが強く大きく成長していく姿に励まされます。
源義朝(玉木宏)
「平清盛」の源義朝は、強く目的意識が高く、若き清盛が刺激されたのは当然です。最初の頃、清盛と義朝は馬で競争します。その時、清盛が負けるのですが、あの場面でお互いが「友で好敵手」と心に決めたと感じます。この義朝こそ、「炎立つ」の源義家(佐藤浩市)の子孫で、鎌倉幕府を開いた頼朝(岡田将生)の父だと感動しました。
源頼朝(岡田将生)
「平治の乱」に負け、伊豆に流され死んだように生きていた頼朝。彼は救いようのない「世捨て人」でした。恋人と引き離され、できた子供も殺され不幸のどん底にいたのです。そんな頼朝を救ったのは、強くて前向きな北条政子。政子に影響され変わっていく頼朝。二人がどしゃ降りの雨の中、一緒に生きていきたいと心を通わす場面は「平清盛」の後半で一番好きな場面です。

「平清盛」主な男性キャストの一言感想・見どころ等:②源平棟梁

次に、男性キャスト、源平の棟梁です。

平忠盛(中井貴一)
血のつながらない清盛を平家の棟梁に選んだ忠盛の人物の器量には感服します。政治的な野心、目的への執念と忍耐力は凄まじく、時に切なくなります。武士で初めて昇殿を許されるのですが、そこにたどり着くまでの忠盛の戦略と財力と我慢強さは、「平清盛」のドラマの魅力の一つだと思います。
源為義(小日向文世)
一見頼りないと映る源氏の棟梁為義。義朝は時に為義に背きながらも、心の中では常に慕っていたと個人的には信じています。義朝は源氏の為に、そして父の為に強くなりたかったのだと思います。
以下は、為義・義朝親子の絆と切なさが痛いほど伝わってくる場面です。
・最初の頃の為義が忠盛を闇討ちしようとする一連の場面。
・為義とケンカをした義朝が常盤(武井咲)に会いに行き、常盤に父上とケンカしたのですかと言われる場面。
・保元の乱後、為義は義朝に「親兄弟の屍の上に雄々しく立て」という場面。

「平清盛」主な男性キャストの一言感想・見どころ等:③平家の家臣

さて、続いての男性キャストは、平家の家臣です。

平盛国(上川隆也)
出自は漁師の息子ですが、その出自に関係なく漁師の息子として清盛と良い関係でした。後に清盛のはからいで清盛の守役の養子「平盛国」となります。家貞から読み書き計算、歴史、武士のたしなみを習います。控え目ですが、清盛をしっかりと支え常に清盛の味方です。どの場面に現れても「この人がいれば大丈夫」という安心感があります。
平家貞(中村梅雀)
平家貞と平盛国は平氏の棟梁を支える第一の重臣です。忠盛の清盛に対する愛情や複雑な思いを理解し、平家の繫栄と棟梁への忠誠心を一番に考える人物です。清盛を立派な棟梁に育てていきます。印象的なのは、清盛の熊野参詣中に「平治の乱」が起こった時の家貞です。武具を用意し京へ引き返す清盛を助けました。
平時忠(森田剛)
「平家にあらずんば人にあらず」と言ったと伝えられている人物です。この人なら言いそうと思う言動や策略が多いです。でも、ちょっと姉思いなところもあります。時忠は自分が楽な生活をする為、姉平時子(深田恭子)を清盛の後妻にしようとします。しかし前の妻を忘れられない清盛に姉の一途な気持ちを代弁してくれます。この場面はちょっと感動して涙が出ます。

「平清盛」主な男性キャストの一言感想・見どころ等:④王家の帝

次は、王家の帝たちです。親王様➡帝➡上皇様➡法皇様たちです。

鳥羽院(三上博史)
この方はとても複雑な人物です。特に私が面白いと感じたのは、待賢門院璋子(檀れい)への気持ちです。愛しているのか憎んでいるのか?よく分からないのですが、結局はかなり愛していたのだと私は信じています。璋子の臨終の場面でそう感じたのです。そして、若き日の清盛と同じく「白河院の呪縛」があり、かわいそうです。
崇徳院(井浦新)
この方くらい不運な帝もいないのではないかと思ってしまいます。複雑な身の上で、ドラマの中では母待賢門院璋子(檀れい)と白河院(伊東四朗)との不義の子として、鳥羽院(三上博史)からいじめられます。「保元の乱」でも負け、讃岐(香川県)に流されます。そこで妖怪のような怨霊になる場面があります。その場面は一度見たら絶対忘れられないと断言できるほどの壮絶な恐ろしさです。
白河院(伊東四朗)
伊東四朗さんは好きなのですが、白河院はどうしようもなく憎々しい人物です。このドラマの中に、白河院のせいで、苦しめられた人が何人いたか!間接的被害者を含めるとかなりの数になります。白河院は初めの頃だけの登場ですが、後々まで皆を苦しめます。「保元の乱」、「平治の乱」の元凶ではないでしょうか?

「平清盛」主な男性キャストの一言感想・見どころ等:⑤帝と王家に仕えた人

では、帝と王家に仕えた人物も交えてのご紹介です。

雅仁親王/後白河帝(松田翔太)
「後白河法皇」と言えば、他の大河ドラマでは僧の姿をした陰謀と今様が得意なおじい様。しかし、「平清盛」では、かなり若い、「帝」には遠い地位にいた雅仁親王時代から登場します。エキセントリックな「はみだし者」のようですが寂しがり屋なのかもしれません。また、言動には予測できない事ばかりですが、考えさせられる場面もあります。この方が現れると何をしてくれるのか楽しみで、ワクワクドキドキです。
信西(阿部サダヲ)
最初の頃は、「変わり者の学者」です。ですが、清盛の海や宋へのあこがれ、夢を共有できる友人のような存在です。清盛が平氏の棟梁になった後は清盛の政治や海外貿易の良き指南役になります。ですが、保元の乱で、清盛の叔父忠正(豊原功補)と義朝の父為義を殺させた時は、かなり腹立たしかったです。
佐藤義清/西行(藤木直人)
大河ドラマに限らず、奥州藤原氏が登場するドラマに姿を見せることもある歌人、西行。実は名門武士で清盛と同じ「北面の武士」だった佐藤義清です。待賢門院璋子(檀れい)との関係がきっかけで家も妻子も捨てて出家します。いつもかっこよく冷静だった義清が、人が変わったように突然娘を突き飛ばします。そして清盛の前で髻を切って出家する場面はかっこいい義清より印象的です。

「平清盛」主な女性キャストの一言感想・見どころ等:①平家の棟梁の妻

それでは、次は女性キャストにいきます。
まずは、平家の棟梁の妻たちです。
平時子(深田恭子)
登場時は「源氏物語」に憧れるかわいい女の子でした。ですが、終盤は平家の棟梁の奥方らしい威厳や落ち着きが出てきて嬉しかったです。前の奥方明子(加藤あい)を忘れられない清盛を一途に恋い慕うところが健気です。清盛の奥方になってからも明るく元気に清盛を支えます。
宗子/池禅尼(和久井映見)
清盛の継母で、頼朝の命を救った女性として有名です。この池禅尼もかわいそうな方だと思います。清盛の生みの母舞子(吹石一恵)を忘れられない忠盛をそばで支え続けている奥方ですから。それに、正室である自分が生んだ家盛(大東駿介)ではなく、出自の複雑な清盛が平氏の跡継ぎなのか?という思いもあると思います。清盛にきつく当たる場面と清盛に後ろめたい気持ちの場面が少なくありません。複雑な女性です。

「平清盛」主な女性キャストの一言感想・見どころ等:②源氏の棟梁の妻

次は、源氏の棟梁の妻たちです。

由良御前(田中麗奈)
由良は義朝と出会ったその時に恋に落ちます。それから死ぬまで義朝を強い覚悟で愛し支えます。頼朝が幼い頃からしっかりと教育している立派な母でもあります。そして夫の愛妾常盤御前(武井咲)に対しても懐深い正室です。
常盤御前(武井咲)
清盛と義朝が一緒にいる時常盤に出会います。その美しさに二人とも一瞬時が止まりました。常盤は義朝の心の支えでした。保元の乱前後、由良御前と同じ館に住むことになります。その時に、由良御前の度量の大きさを知ります。以来、由良御前を立てる慎み深い健気な言動が心に残ります。
北条政子(杏)
登場時の政子は男の子のようです。野山を駆け回りイノシシを仕留める程の腕前。しかし、頼朝と出会ってからは死んだように生きている頼朝が忘れられなくなります。「立ち上がれ!源氏の御曹司!」と頼朝を𠮟咤激励する場面は感動的です。これで、頼朝の人生と歴史が動き始めた!と安堵しました。

「平清盛」主な女性キャストの一言感想・見どころ等:③白河院に翻弄された女性

さて、最後は白河院に翻弄された女性です。

白河院のせいで、殺されたり、複雑な人生を送ったりする女性たち。ですが、なぜか「不幸」とは思えないのです。

舞子(吹石一恵)
白河院の子供(清盛)を身ごもります。しかし、その子供が禍になると陰陽師の占いに出た為、白河院に命を狙われます。逃走中に忠盛に出会います。命がけで子供を守り、忠盛の目の前で白河院の命によって非業の最期を遂げます。舞子の場面は少ないのですが、忠盛が惹かれる強い清々しい潔い女性です。
待賢門院璋子(檀れい)
初めは、かなり強烈で衝撃的な方です。普通ではない浮世離れした感情のない女性でした。ですが、美福門院得子(松雪泰子)に怒りをぶつけ掴みかかり感情をむき出しにした場面には驚きました。得子様が、璋子様と鳥羽院(三上博史)の親王である雅仁様を「鳥羽院の子ではない」、「要らざる子」等と言ったからです。「取り消してくださいませ!」と血相変えて得子様に迫る璋子様に目が釘付けになりました。

それはそうと、以下の別ブログにて私の大好きな3人の人物と見どころをご紹介しています。ご覧頂ければ嬉しいです。

・平清盛(松山ケンイチ)の二番目の妻平時子(深田恭子)
・源義朝(玉木宏)の正妻由良御前(田中麗奈)
・源頼朝(岡田将生)の妻北条政子(杏)

源平時代「源義経」(1966年)主演:尾上菊五郎(源義経)

それでは、「源平時代」、平家の次は源氏。主役は源義経です。

大河ドラマ「源義経」は1966年の作品のため放送はモノクロですが、総集編を【TSUTAYA DISCAS】で視聴することができます。

まずは、番組DATAからご覧ください。

番組DATA:大河ドラマ第4作「源義経」
放送期間:1966年(昭和41年)1/2~12/25
原作/脚本:村上元三
最高視聴率:32.5%
平均視聴率:23.5%
主人公:源義経
主演:尾上菊之助(現・尾上菊五郎)
配役:静(藤純子(現・富司純子))
   武蔵坊弁慶(緒形拳)
   源頼朝(芥川比呂志)
   北条政子(大塚道子)
   伊勢三郎(田中春男)
   駿河次郎(尾上菊蔵)
   常盤(山田五十鈴)
   平清盛(辰巳柳太郎)
   平知盛(市村竹之丞(現・中村富十郎)
   金売り吉次(加東大介)
   藤原秀衡(滝沢修)
   藤原泰衡(片山明彦)
   藤原忠衡(田村正和)
・牛若丸と呼ばれた源義経が、兄頼朝とともに平氏全盛の時代を耐え抜き、やがて平氏を滅ぼすも、追われて奥州で  自害するまでの劇的な生涯。
・空中撮影や水中撮影、絵巻物との合成など新撮影技術を導入した。
・尾上菊之助(現・尾上菊五郎)と(藤純子(現・富司純子))が共演をきっかけに結婚。
「死んでも、なお我を守るか!」緒形弁慶の立往生が語り種に。
・義経を演じる尾上菊之助は歌舞伎界の貴公子であるためか、「雪の吉野を逃げる義経一行」、「安宅の関」などお馴染みのシーンはまさに歌舞伎の一場面を見ているかのようである。
「NHK大河ドラマ大全 50作品徹底ガイド」 NHK出版

「源義経」ドラマは頼朝と義経の初対面から始まる!

1966年大河ドラマ「源義経」ですが、の総集編DVDを【TSUTAYA DISCAS】DVDレンタル
で借りて視聴しました。

最初は鞍馬の里と鞍馬の火祭の映像でした。DVDはモノクロで黒色が目立ち、初めは目がしんどくなりました。

さて、総集編のスタートですが、義経が主人公にも関わらず、頼朝のアップから始まるのが、ちょっと驚きました。

しかも、まったく知らない俳優さんなので、初めはその人が誰なのかわかりませんでした。

しかし見ていると、自分が大好きな「駿河の黄瀬川に義経が奥州から頼朝の陣に馳せ参じる場面」であることがすぐに判明しました。

この「頼朝と義経が初めて対面するシーン」はかなり好きで、別ブログにも書いているくらいです。このシーンから始まってくれて良かったです。(別ブログもご覧頂ければ嬉しいです。)

それはそうと、1972年の「新平家物語」のDVDも視聴しました。1966年の古い作品である「源義経」の方が、外での撮影が多いのが驚きでした。

「源義経」緒形拳演じる弁慶の立ち往生!一見の価値あり

ところで、この「源義経」総集編は、義経のドラマで見どころと言われているシーンが盛り沢山です。

最初の黄瀬川の兄弟対面、一の谷、屋島、壇の浦の戦、平家滅亡、頼朝と義経の悲しい物語、堀川夜討ち。

そして、名場面、義経一行と静の吉野逃避行、静との別れ、安宅関、静の鎌倉鶴岡八幡宮での舞い、奥州平泉での最期!

特に、私が鳥肌が立つほど目が離せなかったのは、緒形拳さんの弁慶の立ち往生でした。

弁慶の立ち往生は想像以上に恐ろしく、生きている時よりも死んだ後の形相にはかなり驚き感動しました。この緒形拳さんの弁慶を見られただけで、DVDを借りる価値があると思ったほどでした。

「殿、とのー」と叫びながら前進に刀と槍、矢が刺さっているにもかかわらず、義経を守ろうと決して倒れず、手をいっぱいに広げ、目を見開き、その眼力と形相で敵を倒さんとする弁慶。

その姿には凄まじい恐ろしさと悲しさがありました。その表情を見ると胸が締め付けられました。

今どきの若い大河ドラマファンにも是非見て頂きたいです。

初めは見るのがしんどかったモノクロ映像もすぐに慣れてきましたから、大丈夫です!

安宅の関|スポット・体験|こまつ観光ナビ - 小松市公式観光情報サイト
安宅住吉神社の海側に広がる静かな松林の中に、勧進帳の舞台、安宅の関跡の碑があります。弁慶の智略と勇気、富樫の仁義をたたえ、昭和15年に二人の銅像が建てられましたが、その後、平成7年に義経像が加わり、今は三人で「智仁勇」を表す形になっています...

「源義経」主演とヒロインは寺島しのぶさんのご両親

そういえば、この作品の義経と静を演じたのは、女優寺島しのぶさんのご両親、尾上菊五郎さんと富司純子さんなんですね。

寺島しのぶさんと、ご両親の尾上菊五郎さんと富司純子さんは、1993年大河「琉球の風」で琉球王ご夫妻とその娘という役柄で夫婦親子共演されていますね。

また2001年大河「北条時宗」には寺島しのぶさん、富司純子さんが出演されていました。

寺島しのぶさんも大河ドラマにはよく出演されています。その中でも、個人的にはこの「北条時宗」の寺島しのぶさんが一番印象的です。

寺島さんは、北村一輝さん演じる平頼綱の妻の役でした。

ドラマでは、北村一輝さんと寺島しのぶさんの凄まじい演技に圧倒されました。その時に「この二人!ただ者ではない!!」と感じていました。

私は、この役で北村一輝さんと寺島しのぶさんが好きになりました。

今は、やはり、お二人とも個性的で目が離せない役者さんになっておられますよね。

「源義経」は、総集編を【TSUTAYA DISCAS】で視聴できます!是非ご覧ください。

源平時代「義経」(2005年)主演:滝沢秀明(源義経)

さて、今回最後の作品です。主役は、やはり、タッキー演じる源氏の義経!

まずは、番組DATAと主なキャストをご覧ください。

番組DATA:大河ドラマ第44作「義経」
放送期間:2005年(平成17年)1/9~12/11
原作:宮尾登美子
脚本:金子成人
最高視聴率:26.9%
平均視聴率:19.5%
主人公:源義経
主演:滝沢秀明
配役:武蔵坊弁慶(松平健)
   静御前(石原さとみ)
   うつぼ(上戸彩)
   伊勢三郎(南原清隆)
   駿河次郎(うじきつよし)
   喜三太(伊藤淳史)
   佐藤忠信(海東健)
   金売り吉次(市川左團次)
   常盤御前(稲森いずみ)
   北条政子(財前直見)
   北条時政(小林稔侍)
   木曾義仲(小澤征悦)
   巴御前(小池栄子)
   藤原泰衡(渡辺いっけい)
   平重盛(勝村政信)
   平知盛(阿部寛)
   平宗盛(鶴見慎吾)
   建礼門院徳子(中越典子)
   平時子(松坂慶子)
   平清盛(渡哲也)
   藤原秀衡(高橋英樹)
   後白河法皇(平幹二郎)
   源頼朝(中井貴一)
・弟義経の「情」兄頼朝の「理」。親子・兄弟・主従の絆、情愛、裏切り、、、。人との関わりの中で葛藤し苦悩する、心やさしき義経像を活写。
・悲劇の武将としての姿だけでなく、若き日の義経の”光”も描く人間ドラマ。
・義経は、昭和41年「源義経」(第4作)以来、39年ぶり2度目の大河ドラマ登場。
・宮尾登美子が「義経」を書き下ろし、「宮尾本平家物語」と併せて原作とした。
「NHK大河ドラマ大全 50作品徹底ガイド」 NHK出版
それでは、次からは「見どころ」のご紹介になります。

「義経」私が好きな見どころ:①常盤が3人の息子の助命で清盛の元へ

まず、最初はやはり、常盤御前が3人の幼い息子を連れて清盛の元へ出頭する場面が見どころです。

自分の身と引き換えに、幼い3人の子と自分の母の命乞いをします。

有名な話ですが、常盤は千人の美女の中で一番になったと「平家物語」にあるほどの美しいひと。その後、常盤は清盛の愛妾となり姫を生むことになります。(義経の妹、能子です。)

母のもとに来る清盛を、幼い牛若丸は父と思い慕います。ドラマによっては「清盛は父の仇」として義経が憎む設定もあります。

ですが、この「義経」のように清盛を「父」と思ってしまうのは自然な流れと思います。義経は赤ちゃんで何も分かりませんから。

ところで、清盛の息子たち、後の知盛(阿部寛)や重衡(細川茂樹)とも兄弟のように遊んでいます。

大変微笑ましく、可愛い様子なので、是非ご覧頂きたいです。

「義経」私が好きな見どころ:②牛若は鞍馬寺に入り、自分の出自を知る

次に、興味深いのは牛若(神木隆之介)から遮那王(滝沢秀明)となり自分の出自を知り、悩みながらも修行に励むところです。

鞍馬寺にやって来た叔父の新宮十郎義盛(行家:大杉漣)によって、自分の身の上を知ります。自分が源氏の御曹司であること、そして清盛が父の仇であること。

仇の愛妾になり、姫まで生んだ母のことをどう考えれば良いのか、悩む遮那王。

(「炎立つ」の清衡のような身の上ですね。)

ところで、この悩みを考えない為に、鬼一法眼(美輪明宏)の弟子となる遮那王。そして厳しい武術の修行に打ち込むのです。

「義経」私が好きな見どころ:③運命の出会い 武蔵坊弁慶・静

さて、遮那王は、今後の人生に大きくかかわる二人の人物と出会います。

義経の家来となる武蔵坊弁慶(松平健)。そして、生涯の恋人静(石原さとみ)です。

五条大橋で刀を集めていた弁慶に声をかけられた遮那王。

初めは相手にしていませんでした。ですが、母にもらった笛を弁慶のせいで川に落としてしまい、怒りにまかせ弁慶の相手になります。

大きな月の夜、桜吹雪の舞う中、弁慶の刀をかわし身軽に舞うように飛ぶ遮那王。とても美しいです。是非ご覧ください!

ところで、その後、平家に追われていた遮那王を静が助け、二人は出会います。

静は恐らく噂で常盤御前のことを知っていました。笛を川に落としたことを話すと、自分の笛を貸してくれます。義経はその後もずっとその笛を大切にしていました。

次に義経と静が再会するのは、黄瀬川の頼朝の陣に馳せ参じる時になります。

「義経」私が好きな見どころ:④伊豆の頼朝が政子と出会う

それはそうと、一般的に「義経のドラマ」では、兄の頼朝は「悪役」です。

ですが、この「義経」の頼朝と政子はとても魅力的です。

頼朝(中井貴一)が登場した時は、頼りなさげで何を考えているのか分からないかんじでした。

ですが、旗揚げし、鎌倉に入ってからは別人のように「歴史上の人物:源頼朝」になっていきました。

頼朝が政子に出会ったのは、「流人の頼りない」時代です。

政子が狩りをしていてイノシシを追っていて落馬し足を挫くのです。そこを頼朝が通りかかり二人は出会います。

「くねくねした物言い」と頼朝にくってかかり、館へ帰ってからも文句を言っていた政子。ですが、見慣れぬ気品ある頼朝に惹かれていきます。素直になれない政子がかわいらしいです。

頼朝と結婚した後は頼朝の参謀のようになっていく政子です。政子に関する別ブログもありますので、ご覧頂ければ嬉しいです。

「義経」私が好きな見どころ:⑤奥州での義経

さて、奥州平泉は義経の第二の故郷で、藤原秀衡は、義経にとって「父のような存在」だったと思います。

別ブログで、高橋英樹さん演じる藤原秀衡について書いています。ご覧頂ければ嬉しいです。

それでは、奥州での義経の見どころを、以下にまとめてみました。

・当初は義経の器量を計りかねていた秀衡や息子たち。荒れ果てた屋敷を提供されたが、郎党たちとその屋敷を住みやすく修繕した。畑も作り土地の人とも馴染んで楽しく暮らしていた。 

・義経主従の暮らしぶりを知り、義経に関心を持つ秀衡。秀衡は義経に馬をおくり遠乗りに誘う。その時に父の話をする義経。秀衡は「今後は九郎殿をわが藤原の子と思う」、「京より九郎殿を差し出せと言われても、わが子を差し出すつもりは毛頭ない」と義経にいう。

・秀衡の嫡男泰衡が鹿狩りの途中で行方不明になる。どしゃ降りの中家来たちが捜索しても見つからない。秀衡は諦めていた。しかし、義経は一人で泰衡を探しに行く。泰衡を知恵と度胸で救出した義経の活躍は、平泉の家来の間でも大評判になる。それがきっかけで、秀衡の息子たちも義経と親しく交流するようになる。

・義経主従の見張り役だった兄佐藤継信(宮内敦士)とその弟忠信(海東健)が郎党に加わる

・義経主従が越後に長旅をした時に木曾義仲と出会う。が、出会った時は自分の従兄と知らず、義仲が去った後に気付き、後を追うが会えず大変残念に思う。

「義経」私が好きな見どころ:⑥伊豆の頼朝挙兵を知り頼朝の元へ

ところで、上記のように平泉に馴染み、藤原秀衡から「わが藤原家の子と思う」とまで言ってもらった義経。

ですが、やはり、兄頼朝が挙兵したと知ると、兄の元へ行きたいと言って黄瀬川の陣へ駆けつけます。

義経が本当の弟なのかどうか分からないので、北条時政(小林稔侍)は「会われぬ方が良い」等と言います。本当の弟なのかどうか、面接のような対面が待っています。

この様子は別ブログに書いています。是非ご覧ください。

別ブログにも書いたのですが、頼朝が以下のように言います。

「我らが祖、八幡太郎義家公の奥州の陣へ、その御弟新羅三郎義光殿、京よりはるばる駆けつけられたと、以前話で聞いたことがある。今宵九郎が参ったこと、さながらその時の思いがいたす」

この「奥州の陣」というのは。「炎立つ」第2部に出てくる戦「後三年の役」のことです。

藤原秀衡(「義経」では高橋英樹・「炎立つ」では渡瀬恒彦)の祖父清衡(「炎立つ」村上弘明)と、八幡太郎義家(「炎立つ」佐藤浩市)の元に、弟新羅三郎義光がきます。

ただし、「弟、新羅三郎義光が来た」という報告だけで、兄弟の対面はありませんでした。

「義経」私が好きな見どころ:⑦平家追討の戦陣へ

では、いよいよ、すごく有名な義経の3つの戦の見どころです。

一の谷:
義経の戦の物見、地形からの作戦立て。この一連の準備が見ごたえあります。そして義経が奇襲作戦で「一の谷の逆落とし」を決行します。一方、平家側には武勇に優れた平知盛(阿部寛)がいます。天然の要害一の谷に布陣し数で勝る平家には「勝てる」驕りが漂っていました。しかし、知盛は「ゆめゆめ油断なきよう」と注意喚起し、戦を采配していました。この鎧姿の阿部寛さんのかっこ良さも必見です。この戦いで義経は、皮肉にも幼い頃兄弟のように遊んでいた平重衡(細川茂樹)と悲しい再会をし、彼を捕縛します。

ところで、2022年「鎌倉殿の13人」北条義時役で主演した小栗旬さんも梶原景季役で一の谷の戦に参戦しています。

屋島の戦:
扇の的を射る那須与一(今井翼)の登場があります。矢を射る希望者が4人いましたが、義経は与一を選びます。「那須与一、なかなかの者と見た」と義経。扇を持っているのは義経の妹能子(後藤真希)です。その後、郎党の佐藤継信(宮内敦士)が戦死という悲しい事があります。

壇ノ浦の戦い:
平知盛(阿部寛)と義経の対決が一番の見どころ。砂金がキラキラ舞う中での義経の八艘飛び!しかもその後は錨を身体に巻き付けて海に身を投じる知盛の潔さ!壇ノ浦の戦いだけですごい見ごたえです。

「義経」私が好きな見どころ:⑧静が鎌倉で頼朝と対面

 

それでは、最後ですが。「見どころ」といっても悲しい2場面になります。

まずは、静が鎌倉で頼朝と対面する場面。静は恐ろしい質問を頼朝にします。

「御弟であり、平家追討に功のあった義経様を何故討たねばならぬのでしょうか?義経様の評判への妬みでしょうや。憎しみでしょうや。」と静。

頼朝は「弟ゆえじゃ」とだけ答えました。

この質問には驚きました。命知らずの恐ろしい質問です。でも、私も聞きたかったです。

頼朝の答えには多くの意味があると思います。ドラマではなく本当の頼朝の答えが知りたいと、大河ドラマ「義経」を見る度に思います。

ところで、静を見た政子は頼朝に静が身ごもっていると告げたました。男の子なら殺すつもりの頼朝です。

男の子であった静の子供は、産まれてすぐ殺されました。

「義経」私が好きな見どころ:⑨静が鶴岡八幡宮で舞う

次に、可哀そうな場面の二つ目。

傷心の静に、頼朝は鶴岡八幡宮で舞を奉納するよう命じます。

義経を恋い慕うあの有名な「しずやしず、、、」です。

静の舞を舞うシーンは、義経が頼朝の追捕から逃れて、奥州に向かう道中の戦いシーンと同時進行です。どちらのシーンとも紅葉が舞う悲しく美しい場面でした。

舞を見た政子は「見事じゃ!」と感服します。

「命を張って己の思いを敵の中で披瀝した心意気、見事と言うほかありません。思いのほか見上げた女子でありました。」

褒美を取らせて京へ戻すが良いと存じますと政子は頼朝に進言します。

「義経」はU-NEXTで全話一気に観ることができます! 是非ご覧ください。

平安時代と源平合戦の歴代大河ドラマ6作品:まとめ

さて、今回は、平安時代と源平合戦の大河ドラマを6作品ご紹介しました。

6作品の主人公や主要人物は、先祖と子孫の関係だったり、先祖が滅ぼした家だったりでした。何らかのつながりがあることがわかって面白いですね。

今回の6作品は、U-NEXTかTSUTAYA DISCASで視聴することができます。是非お楽しみください。

風と雲と虹と(1976年)➡総集編はU-NEXTでも視聴可能
炎立つ(1993年)
新平家物語・総集編(1972年)
平清盛(2012年)
源義経・総集編(1966年)
義経(2005年)
黄色マーカーの作品は全編・総集編をU-NEXTで視聴できます。
※青色マーカーの作品は全編・総集編を【TSUTAYA DISCAS】で視聴できます。
(U-NEXT:本ページの情報は2024年9月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。)

このブログが読んで下さった方のお役に立てましたら幸いです。

平安時代と源平合戦の歴代大河ドラマ6作品:出典

出典
・アイキャッチ画像:「【風景写真】平清盛公日招像」jugoinogeさんによる写真ACからの写真
・「NHK大河ドラマ大全 50作品徹底ガイド」 NHK出版
・「プレイバックNHK大河ドラマ時代・人物・トピックス別徹底ガイド」 NHK出版
・「炎立つ」NHK大河ドラマ・ストーリー NHK出版
・「義経」NHK大河ドラマ・ストーリー(前編・後編)NHK出版
・「平清盛」NHK大河ドラマ・ストーリー(前編・後編・完結編)NHK出版